2020.01.14
TANOKURA~暮らしを楽しむ~Vol.1『屋上のある暮らし』のメリット・デメリット
ー暮らしを楽しみたいシリーズー今回ご紹介するのは『屋上のある暮らし』。家庭菜園や屋上BBQ、夏場は花火が見れたり・・・使い方を考えるだけでも話が尽かないくらいにワクワクする方も多いでしょう。そんな魅力の多い『屋上』、どんなメリットやデメリットがあるのかまとめてみました。
『屋上のある暮らし』のメリット
メリット1:プライベートな空間でBBQや花火大会鑑賞、お月見などを楽しむ
※煙や近隣を気にせずBBQができたり、近隣で花火大会が開催されるスポットがある場合は、人混みや場所取りなどの心配もなく楽しむことができます。一家のみの自由な空間、時には友人や親戚で集まって、賑やかなひと時を過ごすのも屋上ならではの醍醐味でしょう。
※近隣環境によってはBBQ時の煙など、クレーム沙汰にならない様気を付けましょう。
メリット2:庭の代わりとして使用できる
最近では、庭のない家庭も増えてきています。屋上を庭の代わりに使用するのもいいでしょう。
小さい子供がいるのなら、遊び場として屋上を利用できます。夏場にはビニールプールを設置したり、お母さんと一緒にちょっとした家庭菜園を楽しんだり。公園や屋外で遊ぶのももちろん良いですが、誤って道路へ飛び出してしまったり、気づかぬうちに知らない人についていってしまったりなんて心配もいらないですね。ですが、転落事故には万全の対策をしましょう。
メリット3:洗濯物を乾かすのに最適な空間
「洗濯物は太陽の光でからっと乾かしたい。」そんな方には屋上が最適です。日当たりも良く、風通しの良い屋上で乾いた洗濯物の「おひさまの香り」は気持ちいい事間違いないでしょう。また、ベランダで干すのとは違って、生活感が出づらいのもメリットといえるでしょう。
『屋上のある暮らし』のデメリット
デメリット1:「屋根」の機能をもたない家であること
防水性が失われる為、雨漏りのリスクが高い
屋上は「陸屋根(ろくやね)」という平らな屋根の為、一般的な「切妻屋根(きりづまやね)」、「寄棟屋根(よせむねやね)」といった斜めの屋根に比べて排水が悪いです。そこが一般住宅とは違い、雨漏りのリスクが高くなる要因です。その為、高度な防水加工を施すことが必須ですがこの防水加工も経年と太陽光によって徐々に劣化していきます。
断熱性・通気性が失われる為、屋上直下の部屋は暑くなり、暑さに弱い点も
一般的な屋根には太陽の日差し熱を遮る役割と、屋根に設ける通気層によって室内の熱を外に逃がす役割を担っています。その機能が無い為、必然的に屋上の下の部屋は熱が伝わりますし、室内の熱を逃がしにくいので夏場は暑くなってしまう可能性があります。
デメリット2:設置や維持にコストがかかります
屋上を設けるという事は、屋上へ行くための階段を設置したり、陸屋根の下地工事や防水工事、落下防止の手すり設置などがかかります。費用はまばらですが少なく見積もっても100万円以上とおもっていただいて良いと思います。
また、設置工事が済み無事に屋上を設置した後も、定期的なメンテナンスが必須です。デメリット1でもおつたえしましたが、陸屋根の雨
漏り対策に高度な防水加工を施し、管理しなくてはいけません。さらに、風などで運ばれてくるゴミや落ち葉などはこまめに清掃しましょう。樋(とい)が詰まって水はけが悪くなれば建物の劣化に直結してしまいます。
木造住宅に屋上を設ける場合は特にメンテナンスの意識を持ちましょう。柱や梁(はり)の腐敗へと繋がり、建物自体に大きな影響を及ぼす危険があります。
まとめ
『屋上のある暮らし』はとても憧れます。ですがメリット・デメリット面をよく加味したうえで設置するのかしないのかをお考えいただくのが良いでしょう。勢いで設置して新築の時はBBQに花火鑑賞、招待してプチパーティ開催などをしていたのが、年月とともにだんだん『屋上』とは疎遠に…。でも建物自体の維持は続けないと…。となってしまってはもったいないですよね。コストやメンテナンスを踏まえ使用用途や明確な目的のもと、一家団欒の素敵な『屋上のある暮らし』を想像してみてください。年月の経過とともに屋上のライフスタイルも変化させてみてもいいでしょう。
いえすたいる編集部
KAKUTO
最近は「洋服(特に裏原系)」と「kpop」にハマっています! 息抜きにする「読書(主にミステリ小説)」もちょっとしたマイブームです。 これから家を建てる皆様へ、少しでもお役に立てる情報発信を 私自身も日々勉強しながら更新してます!