2019.12.28
憧れの薪ストーブ その魅力と導入時に検討したい3つのコト
薪ストーブは古くからある旧式の暖房器具です。
現代ではエアコンや床暖房など簡単に家を暖められる暖房機器があるのにもかかわらず、
なぜ手間とコストがかかる薪ストーブに憧れをもつのでしょうか。
寒い冬が楽しみになる、薪ストーブの魅力と導入するときの検討事項を紹介します。
薪ストーブの魅力とは?
なんといっても雰囲気がいい
薪ストーブがあるだけでインテリアの質がとても上がります。
そして、日々の暮らしの中に特別な時間を与えてくれます。
本物の炎を扱う、精神的な満足感。
照明を落とし、家族が集まり、一つの炎をながめながら、ゆっくり過ごす時間。
子供が寝静まった後に夫婦二人でお酒を飲みながら、しっとりと過ごす時間。
家族が集う場所としても大きな魅力が詰まっています。
薪ストーブは体の芯からあたたまる
温風を出してあたためる、エアコンや石油・ガスヒータ―と違い、薪ストーブは基本的に輻射熱であたためる暖房器具です。同じ温度であっても、体で感じるあたたかさが全然違います。
それは、薪ストーブの表面、鋳鉄から出る遠赤外線の効果です。遠赤外線は赤外線より波長が長いため人間の皮膚表面より深くに達し、
心地よく体の芯まであたためてくれて、そしてあたたかさが長持ちします。
冬場でも家の中を半袖や裸足ですごすお宅も少なくありません。
このように、家の雰囲気をよくするだけでなく、快適さと健康面の良さも薪ストーブの魅力と言えます。
クッキングストーブとしての一面
大きな魅力の一つとして、部屋をあたためながら料理が出来るということ。
煮込み料理はストーブトップに乗せておくだけで、材料が煮崩れせずおいしく仕上がります。
燃料室でクッキングスタンドつかえば、おいしい窯焼きのようなピザができるかもしれません。
導入時の検討事項3つ
お子様がいるご家庭では注意が必要
薪ストーブの表面温度は200~300度と言われています。
小さなお子様がいるご家庭では注意が必要になります。
専用の囲いを設置したり、お子様の年齢による導入時期の検討など、
対策を考えなくてはなりません。
燃料コスト
薪を購入しなくてはいけない場合は灯油ストーブよりコストが上です。
1シーズン冬場4カ月で1日8時間の使用で約25万円くらいになると言われています。
ただ実際は、仕事から帰宅後3時間程度の使用頻度の方が多く、そこまでの出費にはならないようです。
薪をタダで入手できる方は薪の作成手間だけになります。
薪ストーブを設置する前提で家を設計
薪ストーブを設置する空間や、周辺を囲う素材、家全体の設計が大きく関わってきます。
雰囲気の合わない家では、せっかくの薪ストーブがイマイチにもなりかねません。
最高の薪ストーブ生活を実現するためにはカッコイイ家を作ってくれる「工務店選び」から重要になってきます。
意外と勘違いされやすい?環境にも優しい薪ストーブ
地球温暖化は世界的な問題となっております。
石油やガスなどの化石燃料を燃やすと二酸化炭素が発生しますし、
薪ストーブで薪を燃やしても二酸化炭素は同じように発生します。
ただし、薪が燃やされて発生した二酸化炭素は、木が成長する上で吸収したものを排出しているだけなので地球上の二酸化炭素の総量は同じとなるそうです。
そのため、暖房の燃料として、薪は地球環境にやさしい燃料といえます。
まとめ
家族の団らんや健康、地球環境にも良く、特別な時間を作ってくれる薪ストーブ、魅力たっぷりですね。
薪割りやストーブの掃除など、手間がかかるのも、年に一度の楽しい家族行事にすれば、
それも魅力の一つになるのではないでしょうか。
住宅の新築やリフォームの際に是非検討をしてみてください!
編集長
ナゴシ
アウトドアと釣り好きの37歳で、編集長を仰せつかっているナゴシです。普段は住宅に関わる材料の販売や、設計業務に関わっています。 皆さまの住生活のお役に立てるコラムを書いていけたらと思います!