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2024.09.28

最終更新日 2024.11.12

【2024年版】 2025年4月~ 省エネ基準適合義務化 家づくりにどう影響する?

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ZEHランニングコスト平屋の家省エネルギー住宅長期優良住宅間取り高気密・高断熱

2025年4月より、住宅など全ての建築物の『省エネ基準適合義務化』がスタートいたします。
省エネ基準を満たしていないと住宅など全ての建築物が建てられなくなる、ということですが、
どのくらいの省エネ基準か、どういったことが起きてくるか、ご存知ですか。

そのあたりの心配ごとや注意点の他、今後を見据えた家づくりへのヒント等も含めてお伝えしていきます。

住宅の省エネの義務化とは?

2025年4月着工分より、省エネ基準の適合義務化が求められる

適合義務化対象のイメージ

2025年4月1日以降に着工(工事着手の他、地盤改良工事も含まれます)する物件について、国が定めている省エネ基準を満たしていないと住宅を建てられなくなります。

厳密には、平屋かつ200㎡以下の住宅は審査不要になりますが、当然ながら基準は満たしている必要があるでしょう。

※画像引用元:国土交通省 https://www.mlit.go.jp/common/001627103.pdf

省エネ基準はどのくらいか

省エネ基準は、次の2つの基準を満たす必要があります。

(1)断熱性能  UA値0.87以下 (断熱材・サッシ・玄関ドア)

(2)一次エネルギー消費量削減率 0%以上 (設備の省エネ性能向上)

 

住宅がどのくらいの性能かについては、

計算で求める方法と、国が定めた仕様の基準以上のものが使われているかを確認する方法の2つがあります。

『より高い性能の住宅に住みたい』『省エネ補助金が欲しい』『光熱費シミュレーションなどもしたい』という際は、計算による方法をおすすめします。

国の誘導(補助金)は、すでにその上を行っている

主な省エネ性能のイメージ

国は、2050年の脱炭素達成のために『各住宅・住宅以外の省エネ性能を引き上げる』よう、補助金や税制優遇などを行っています。
2023年度まで行なわれていました『地域型住宅グリーン化事業補助金』も1つですし、ZEH補助金やこどもみらい補助金等、省エネ基準を上回る補助によって、省エネ基準のワンランク上である『ZEH水準』が主流になりつつあります。

その為、省エネ基準を下回ることに対する心配は不要、というよりかは、省エネ基準を全く気にしない住宅会社は要注意といえるでしょう。

いえすたいる工務店は、省エネ性能への配慮もあり安心です

家づくりへの影響は

行政の申請に時間がかかり、新築工事自体の日程が後ろ倒しに

着工準備のイメージ

先ほどお伝えしましたように、省エネ基準に適合するか否かの心配はそこまで不要です。
(床暖房や、広い土間スペースなど、注意の必要な仕様はもちろんあります)

一方、住宅を建てる許可を得るための申請(確認申請など)に、省エネの適合判定という新しい審査項目が入りますので、着工許可が出るまでの時間が延びることを、覚悟しておいたほうが良いでしょう。

住宅工事には様々な業者さんが絡んできます。基礎屋さんも複数の物件を掛け持ちで行っていることが多いとされ、工事予定日が伸びた場合は、他の物件の後になる可能性もあり、全体の工事後ろ倒しになるかもしれません。

住宅会社からもその説明はあると思いますが、予め知っておくことが宜しいでしょう。

省エネとあわせて『耐震』も義務化に コストアップの可能性

実は2025年4月からの法改正スタート、省エネだけではないのはご存知ですか。

住宅など、今までは建築基準法で定めている最低限の耐震基準を満たす必要がありましたが、着工許可を得るための申請には提出が不要でした。

しかし、4月からはその提出も必要になり、2026年4月からは『新耐震基準』での申請が必要になるため、柱の大きさや、耐力壁(柱間に×になっているような部材:筋交い(すじかい)などといいます)を増やすなど、コストアップが予想されます。

もちろん、省エネ同様、行政などの審査も時間がかかり、住宅の竣工にも時間を要する可能性が高いでしょう。

将来、住宅の性能はどうなっていく?

国が省エネ性能を上げるよう推し進めている

すでにお伝えしてきたように、国より、補助金や税制優遇などで、省エネ性能を上げる方向へ誘導されてきています。

そういったこともあり、現在の標準的な省エネ性能と、3年後、5年後の省エネ仕様のベースは大きく変わってくる可能性があります

 

ZEHは当たり前に。断熱等級6以上、HEAT20、LCCM住宅へ

HEAT20 G1-G3グレードのイメージ

10年前(2015年ごろ)は、ZEHはまだまだこれからという感じでした。100万円以上の補助金が出るということで、ZEHを目指してみようという住宅が出てきたころです。
しかし、2024年現在、ZEHやZEH水準はもう特別ではなく、当たり前に近づいています。
2030年にはZEH水準(ZEHより太陽光を除いた仕様)が義務化されようとしています。

※画像引用元:HEAT20 ホームページ http://www.heat20.jp/

また、断熱等級6以上の高性能住宅も少しずつ増えてきており、HEAT20、LCCM住宅といった、今まで意識されることのなかった性能へも、御施主様のほうから住宅会社への問い合わせが増えているとされています。

 

まとめ

後悔しない家づくりのために

省エネ基準適合義務化や、今後の展望についてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

住宅の省エネ性能が全国的に上がっていくような状況ですので、数年後を見据えては難しいと思いますが、

コストをかけたくないから低い省エネ性能で良いかな、といった妥協をしますと、数年後、新しく建てた住宅に入った際に、快適性の違いなどで後悔する可能性が高いです。

しかし、断熱材を詰め込んで究極の性能がベストである、というわけではありませんので、ある一定以上の性能にし、快適性や健康面にて満足できる性能を目指すことが大切でしょう。

他にも様々な情報を発信していますので、お読み頂き、素敵な工務店と出会って頂けたら幸いです。

 

お読み頂きましてありがとうございました。

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いえすたいる編集部

のぶりん

鉄道・飛行機・旅行の大好きな「のぶりん」です! 住宅の省エネや申請等に携わっています! 工務店の魅力を広くお伝えできるよう日々頑張ってまいります!

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