2020.12.24
収納上手な家づくりVol.3 ~ニッチってなに?収納スペースとして活用するには~
「ニッチ」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。
ニッチとは「すき間」や「くぼみ」という意味で、住宅でいうところの壁の一部をくぼませてつくられた棚のことです。見たことはあっても、名称は知らないという方が多いかもしれません。
飾り棚としての用途が多いですが、使い方によっては収納スペースにもなります。
今回はそんなニッチの活用アイデアをいくつかご紹介いたします。
玄関編
家や車の鍵を置けるニッチはいかがでしょうか。
外出する際に、鍵がない!と慌てることがなくなるかもしれません。
鍵が丸見えになって心配な場合は、扉つきのニッチを採用するといいでしょう。扉部分がチェッカーガラスのオシャレなものや、鏡になっているものもあります。鏡のタイプであれば、お出かけ前にちょっとした身だしなみチェックもできて便利ですね。
ほかにもお客様用のスリッパを収納できるニッチもおすすめです。
ニッチの手前にバーを取り付け、スリッパを並べて縦型に収納すれば、省スペースで済みますし、掃除も簡単です。
キッチン、ダイニング編
インターホンのモニターや照明のスイッチ、給湯器のパネル、エアコンのリモコンなど、キッチンやダイニングに設けたニッチにまとめて設置すると、見た目がスッキリします。
加えて、壁をくぼませたところに設置するので、壁にそのまま設置した場合にありがちな、インターホンのモニターやリモコンに身体をぶつけてしまうということも避けられます。
コンロの横などに調味料や奥行きがなくても置きやすい調理器具を収納できるニッチがあると、物が多くなりがちなキッチンも収納スペースを増やすことができます。
また見せる収納として、キッチンカウンターのリビング・ダイニング側に設けたニッチに、色とりどりの調味料やお気に入りの雑貨を並べると、インテリアとしてもGoodです。
キッチンカウンターの側面や背面に、マガジンラック用のニッチを設置し、そこにレシピ本やお子さまの絵本などを収納してもオシャレですね。
洗面、浴室、トイレ編
洗面・脱衣所はどうしても狭くなりがち。
洗面台の下に収納スペースはありますが、毎日使う歯ブラシやメイク道具、整髪料、ドライヤーなどは、洗面台横にニッチがあれば立ったままさっと手に取れるので便利です。
ほかにもタオルを収納したり、スペースに余裕があれば洗剤や入浴剤を収納したりと、用途はいろいろ。
写真のようにグリーンを飾ってもいいですね。
また、トイレの収納にもニッチは有効です。
ストックのトイレットペーパーはもちろんのこと、床に置きがちな掃除用具を収納したり、扉つきのニッチであればサニタリー用品も安心して収納できるでしょう。
階段、廊下編
階段や廊下の壁に、本棚としてのニッチを設けるのはいかが
でしょうか。
造作家具で本棚を設けたり、既製の本棚を購入すると費用が増えてしまう可能性がありますが、ニッチであれば壁の厚みを利用してくぼみを作って棚にするため、費用をおさえられるかもしれません。
漫画や文庫本をたくさん持っている本好きの方にとって、ニッチ本棚は有効な収納スペースになると思いますよ。
まとめ
今回は、収納スペースとして活用できるニッチについてご紹介しましたが、いかがでしたか。
収納としてだけではなく、お客様を迎える玄関、家族がくつろぐリビングに飾り棚としてのニッチがあると、
オシャレな空間を演出してくれます。
飾るものは、お気に入りの雑貨や植物、ファブリックパネル、クリスマスなどの季節のものと、いろいろ。
それらを照明やイルミネーションの光りで照らすとディスプレイが引き立ち、インテリアのアクセントに
なります。
また、ニッチの下台を古材やガラス板にする、正面壁をオシャレなクロスやタイルを貼る・黒板にするなど、
オリジナル性のあるニッチを考えるのも楽しいですよね。
注意すべき点として、場所によっては壁をくぼませられないところもありますので、ニッチを検討する際は工務店や設計士にぜひ相談してみてください。
収納上手な家づくりVol.1 ~新築で失敗しないための収納アイデア3選~
収納上手な家づくりVol.2 ~収納量を把握し、スペースを有効活用できる収納アイデア~
いえすたいる編集部
もうりす
食べること、歌うことが大好きウーマンです。 お休みの日は美味しいものを求めていろいろなところへ出かけています。 皆様の家づくりの参考になるような情報を発信していけたらと思っています。