2020.02.25
【茨城県】ペットと暮らす家づくりVol.1 ～人もペットも快適に過ごせる環境をつくるには～
ひと昔前は単なる「ペット」として扱われていた犬や猫も、今となっては大切な家族の一員。新しく家を建てるなら、かわいい家族の一員も快適に過ごせる環境にしたいですよね。
毎日を一緒に過ごす、一生をともに生きていく家族に、どのような配慮が必要なのか、人とペットがお互いに気持ちよく生活できる家づくりについてのアイデアをご紹介します。
ペットの習性に配慮した間取り
フード・水飲み場、トイレ、睡眠は安心できる場所で
ペットの食事場所は、人間の動線からずらし、音が大きなテレビの近くを避けた静かな場所がよいでしょう。トイレや寝る場所は、人目につかず落ち着けるところがペットも安心できます。階段下のデッドスペースなどを利用した、ペット専用の場所を作ってあげられたらベストですね。
ただ、ペットは家族のことが大好きです。ペット専用のスペース以外に、家族が過ごすリビングや寝室など、自由に動き回り、ゴロゴロできる場所があると、人の気配を感じ、安心することができるでしょう。
階段の勾配は緩やかに
階段の勾配は緩やかに、踏面は広いのが理想的です。遊びざかりの子犬や、足腰の弱ったペットの落下防止のために配慮は必要です。やわらかい肉球への負担も軽減されることでしょう。ペットに配慮した階段は、上り下りが楽になり、人間にとってもより安全なものになります。
ペットフェンスで安全な空間づくり
玄関、キッチン、階段など、ペットにとって危険が伴う場所には、ペットフェンスやペットゲートを設置しましょう。ペットの行動範囲を制限することで安全を確保し、事故を未然に防ぐことができます。
また、入ってほしくない場所に入り、人から叱られるというペット自身のストレスも軽減することでしょう。無駄に吠えたり、粗相をしたり、誤食をしたりせず、健康で長生きしてもらうようできるかぎり工夫し、対策をとりましょう。
人もペットもストレスフリーな環境づくり
足腰にやさしい床材を
室内で過ごすペットにとって、滑る床材は足腰を痛める最大の原因となります。ペット対応のフローリングにしたり、一般的なフローリングであればコーティングをしたり、部分的にタイルカーペットを敷いたりするのもよいでしょう。今は、クッション性に優れ、衝撃に強く、消臭効果があるクッションフロアもあるようです。ペットに対応した床材であれば、掃除などのお手入れも簡単かもしれませんね。
機能性壁紙で快適空間を
ペットが爪でひっかく、体をこすりつけながら歩くなど、壁に傷がつくことに頭を抱えておられる方もいるのではないでしょうか。そんな方には、傷や汚れに強い、耐久性のある壁紙がよいでしょう。また、生活臭を含めた臭いが気になる方には、消臭効果のある壁紙がいいかもしれません。
犬には床上1mまでを耐久性のもの、その上は消臭効果があるものを、猫には壁全体を耐久性があるもの、とペットの種類に合わせて上手に活用してみましょう。
適切な換気・空調管理・掃除で心も体も健康に
ペットが暮らす環境は人間のひざより下が多いということに配慮した、適切な空気環境をつくらなくてはなりません。空気清浄機を設置したり、こまめに換気しないと、ハウスダストが溜まったりダニやカビの繁殖をうながしてしまう可能性があるので十分に気をつけましょう。
また、室内の温度や湿度にも配慮し、家族が家を空けている時間も冷暖房を上手に使い、ペットが快適に過ごせるようにしましょう。
まとめ
ペットの種類やその習性によって、気をつけなければならないこともさまざまです。今回は人とペットが一緒に快適な暮らしをするための、安全面・衛生面についてのアイデアを中心にお伝えしました。次回は、こんなものがあったら便利だな、嬉しいなと思える環境やポイントをご紹介したいと思います。
ペットと暮らす家づくり、お互いがストレスフリーで、のびのびと楽しい暮らしができるような住宅設計に、ぜひお役立てください。
【茨城県】ペットと暮らす家づくりVol.2 ～ペットが喜ぶ家づくりのアイデア～
いえすたいる編集部
もうりす
食べること、歌うことが大好きウーマンです。 お休みの日は美味しいものを求めていろいろなところへ出かけています。 皆様の家づくりの参考になるような情報を発信していけたらと思っています。
