2024.03.19
【2024年版/茨城】床暖房でZEHは可能なの? 省エネ両立のポイントとは。
快適なこともあり人気の『床暖房』。省エネ性能についてはどうなのか気になりませんか?
2025年には省エネ基準を満たさない住宅は建築できなくなり、2030年にはZEH水準(太陽光含まず)が省エネの義務基準になります。
その中で、床暖房が省エネに対してどうか、快適性と省エネを両立するコツ等はあるのかについて、お伝えしていきます。
床暖房とは?
床暖房とは、名前の通り足元から暖める暖房のことを示します。床から出た熱が、天井や壁をじわじわと暖めるため、部屋全体を均一に暖めることが出来ます。
パネルを暖めるための『熱源機』は、大きく分けて(1)電気ヒーター式 (2)温水式の2種類があります。
温水式については、床暖房のみを暖めるものから、給湯器と一体型のものまであり、電気式では夜間に暖めて放熱するものなどもあります。
床暖房の魅力
身体にやさしい暖まり方ができる
床暖房の一番の魅力は、『身体にやさしい暖まり方』ができることでしょう。
暖かい空気は上に上がり、冷たい空気は下に下がります。
エアコンで暖房をつけた場合、どうしても暖かい空気は循環せずに上の方にたまりがちです。
その為、顔や頭、上半身が熱くなり、下半身が冷たくなり、不快感を感じることは多々あるでしょう。
床暖房の場合は、足元から暖かい空気が上に上がっていくため、上下での温度差を抑えることが出来、快適であり健康的といえます。
エアコンのような空気循環も少なく、乾燥やほこり等に悩まされることも少ないと言えます。
掃除やメンテナンスが楽な傾向
エアコンや換気扇等は、フィルター等の手入れがどうしても必要になりますが、床暖房ではその手間もありません。
また、ストーブやヒーター等のような暖房器の出し入れや、場所を取ることもないため、暖房設備として意識せずに快適に過ごすことができるでしょう。
床暖房の課題
エアコン等に比べて電気代がかかる
SDGsや環境への配慮、省エネ、脱炭素へ社会全体が向かう中、住宅も例外なく向かっています。
床暖房については、エアコン等や他の設備に比べ、省エネ性能面では厳しく、電気代がかかってしまう傾向にあります。
1畳あたり約5万円~10万円等、初期コストもかかることから、費用面は導入の課題といえるでしょう。
一次エネルギー消費量計算と実際は?
住宅の省エネ計算では『外皮計算(断熱性能)』と『一次エネルギー消費量計算』を行いますが、一次エネルギーのほうで空調設備の省エネ性能が加味されます。
床暖房の際、電気式か温水式かで多少変わりますが、省エネ性能としては大きく不利側になる傾向です。
また、省エネ補助金によっては『電気代使用量報告』が課せられていますが、一次エネルギーを光熱費に換算した場合、計算結果よりも実際のほうが光熱費がかかったといった話を聞くこともあり、実態に即しているともいえるでしょう。
部屋が暖まるのに時間がかかる傾向
エアコンのような暖かい空気の室内循環はなく、足元よりじわじわと暖まるもののため、部屋が暖まるまで約1時間~2時間ほどかかる傾向にあるようです。
少しずつ下から上にかけて暖まっていきますが、部屋に入る前に暖房運転開始をしておく、エアコンと併用運転をして時間を短くするなどの工夫が必要になるでしょう。
光熱費を抑え、床暖房をエコに取り入れる方法は?
床暖房で省エネ化を達成するポイント
あくまで光熱費・エネルギー消費の観点でみた場合、
『ハイブリッド給湯器(ガス・電気)』での床暖房一体型タイプ が最も省エネ性能が高くなる試算になります。
省エネ性能が高い≒光熱費削減になる可能性が高く、長い目でみたときは、初期コストに対して大きな光熱費節約の恩恵を受けることができるでしょう。
ZEH達成は可能?
床暖房設置なしとして計算した際に、『ZEH』達成となっている場合、上記の床暖房にした際もZEH達成となる可能性がございます(もちろん保証はできかねます)
逆に、熱源機が床暖房単体のものである、電気式床暖房である、といった場合は、省エネルギー上大きく不利になり、様々な工夫をしたとしてもZEH未達成のままになる可能性が高いでしょう。
いえすたいる工務店へ聞いてみるのも手です!
いえすたいる工務店の多くが『省エネ』を強く意識して仕様決めを行っていますので、良さそうな建築事例が見つかった際は、工務店へ聞いてみるのも良いでしょう。
初期コストとランニングコストの、仕様別比較(光熱費シミュレーション)も、設備選定の際におすすめです。
『住宅省エネ』『高断熱』『ZEH』は今や特別なものではない!
2020年前頃までは『ZEH』の割合はまだまだ小さかったですが、2030年には『ZEH水準(太陽光カウントせず)』の適合義務化が予定されており、『ZEH』は特別なものではありません(大手ハウスメーカーでも、標準仕様になっていることが多いでしょう)。
光熱費高騰もあり、省エネ性能を高めることが家計を助けることになることは事実ですので、予算や理想条件など比較しながら、快適性と予算、省エネ性など、両立を目指すことを推奨します。
省エネ性能を高めることは、トータルバランスで!
断熱材やサッシ、設備1つだけが秀でていればOKというものではなく、トータルでみてどのくらい省エネになっているかが重要です。
リビング面積や吹抜けの大きさ、間取り、サッシの大きさなども、実は省エネに大きくかかわります。
その中で、2階建も良いですが『平屋』が実はオススメ。
いえすたいるの人気『平屋』建築事例も、ぜひ家づくりの参考にしてみてはいかがでしょうか?
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まとめ
快適な一方、電気代がかかる課題を持つ『床暖房』について、どうすれば省エネ性能を高め、光熱費を抑えられるか等についてお伝えしていきました。
初期コストとランニングコストのバランスは難しいと思いますが、その手の疑問は、工務店は得意としていると思いますので、お気軽にいえすたいる工務店へ聞いてみて頂けたらと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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いえすたいる編集部
のぶりん
鉄道・飛行機・旅行の大好きな「のぶりん」です! 住宅の省エネや申請等に携わっています! 工務店の魅力を広くお伝えできるよう日々頑張ってまいります!