2023.12.13
【茨城/新築/子育てエコホーム】長期優良住宅・ZEHのポイントを解説

2023年3月下旬より『子育てエコホーム支援事業』が受付開始を予定しています。
そちらの補助金の省エネ要件である『長期優良住宅』や『ZEH住宅』について、わかりやすく解説をしていきます。
ZEHとZEH水準の違いや、省エネ性能を示す断熱性能(断熱等性能等級)や設備の省エネ性能(一次エネルギー消費量等級)などについても触れていきます。
子育てエコホーム支援事業とは?
若者夫婦・子育て世帯向けの省エネ補助金(2024年3月下旬~受付開始予定)

光熱費や物価高騰の影響を受けやすい、若者・子育て世帯への住宅取得に対する補助金制度です。
一定以上の高い省エネ性能を有する住宅を取得した際にのみ適用され、ZEH住宅が80万円/戸、長期優良住宅が100万円/戸の補助が受けられます。
詳しい要件について気になる方は、次のコラムも参考にしてみてください。

【最新/新築最大100万円/補助金】子育てエコホーム支援事業とは?対象条件は?いつから申請可能?
長期優良住宅・ZEHはどういう性能の住宅?
ZEH住宅(80万円/戸) ~ZEH水準の性能~
ZEHとZEH水準の違い・・・太陽光発電加味の有無
◆ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは?
次の2つの性能を満たす必要があります。
(1)一定以上の、断熱材やサッシなどの『断熱性能』
(断熱等性能等級5以上)
(2)一定以上の、給湯器やエアコン、換気などの設備含めた『省エネ性能』
(一次エネルギー消費量等級6以上)
(1)(2)を満たし、
太陽光発電にて、設備によるエネルギー消費分をまかなっている場合、
ZEHの住宅の認定を受けることができます。
◆『ZEH水準』とは?
こちらは、通常のZEHから太陽光発電設備を除いた性能を指します。
断熱材やサッシ、設備などは、ZEH同様の一定以上の性能を満たす必要があります。
子育てエコホーム 『ZEH住宅』≒『ZEH水準』(太陽光発電を加味しない)
子育てエコホーム補助金では、太陽光発電設備がなく、その他の省エネ性能が満たしている『ZEH水準』でも、補助金を受け取ることができます。
長期優良住宅(100万円/戸) ~ZEH水準+耐震・維持管理・劣化対策等~

長期優良住宅を取得する為の性能ですが、ベースとなるZEH水準に加えて、一定以上の『耐震性能』が必要な他、維持管理や劣化対策などの基準を満たす必要があります。
修繕積立を行い、数年おきに定期点検・メンテナンスを行い、長く快適に暮らしていけることが長期優良住宅の大きな特色です。
長期優良住宅の基準について、詳しく知りたい方はこちら

『認定長期優良住宅』とはどんな住宅?認定基準は?条件は?
太陽光発電設備搭載の『ZEH』 → 他にも様々な補助金を検討できる

子育てエコホームのZEH住宅とは異なる、『ZEH』の場合、次のような補助金を検討することができます。
補助金の種類によっては長期優良住宅のように『耐震』強化をしないといけないこともありますので、注意が必要です。(※国としては、『ZEH水準以上』の場合、耐震性を上げるよう発信しており、準備が進められています)

太陽光発電には補助金以外にもメリットがいっぱい!ぜひ学んでみてください。

住宅に太陽光発電を導入しようvol.2~メリット・デメリット編~

【太陽光/電気代/値上げ】電気代高騰で太陽光発電設置を考えるのは実際どうなの??
子育てエコホームの補助金取得はオススメ?
ZEH水準は、2030年までに義務化される見込みの基準 → 補助金はいつかはなくなる可能性も
2025年4月より、省エネ基準(ZEH基準より低い、最低限の基準です)の適合義務化がされる予定です。
国のほうでは、2030年までに、義務化の省エネ基準をZEH水準に引き上げる予定としているため、義務化された場合は当然ながら補助金はなくなるでしょう(※)。
その為、住宅取得を検討されている方は、子育てエコホーム補助金のように、80~100万円の補助がもらえるうちに住宅取得されることをお勧めします。
※省エネ補助金は、国が住宅等全体の省エネ性能向上などを誘導していくための措置ですので、目的達成が近づくにつれて、補助額は徐々に減るケースが多いです。
長期優良住宅まで取得することで、耐震性も含めた安心の家に住むことが出来る

補助金100万円の長期優良住宅ですが、補助金だけでなく、高い省エネ性能による光熱費削減、快適な温度環境、強い耐震性や長く住むための措置、万一の売却時の資産価値等、様々なメリットがあります。
耐震性については、耐震等級3と呼ばれる、『震度6強~7の大地震でも倒壊・崩壊しないレベル』基準が求められますので、安心して暮らすことができるでしょう。
住宅取得時の一部税金が緩和される他、ローン減税の借入限度額も他の省エネ住宅に比べて最大となっているなど、長期優良住宅認定は価値の高いものといえるでしょう。
まとめ
子育てエコホーム補助金の要件である『ZEH住宅』『長期優良住宅』についてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
2030年までに、国が義務化を目指している性能でありつつ、現時点にて、補助額が80万円~100万円/戸となっていますので、住宅取得を考えている際はこのタイミングで前向きに考えてもらえたらと思います。
他にもたくさんの最新情報、省エネコラム等を掲載していますので、読んで頂けたら幸いです。
お読みいただきまして、ありがとうございました。
もっといろいろな事を知りたい際は、工務店に聞いてみるのもオススメです

いえすたいる編集部
のぶりん
二級建築士・宅建士の「のぶりん」です。 省エネや補助事業・法改正対応を主に専門分野にしており、 少しでもお役に立てたらと思いコラム執筆をしています。 不明点や気になること、おすすめの工務店は?等、お気軽に問合せ下さい!