2020.09.28
最終更新日 2023.12.20
【2024年版・茨城】BELSとは何かご存知ですか? ZEHとの違いや、星の数による省エネ表示など、丁寧に解説します!
BELSとは、住宅含む建築物の省エネ性能を星の数で表示する認定制度です。
星の数がどのようなもので決まるかということや、BELS取得のメリット、活用法についてわかりやすくまとめてお伝えします。
BELSとは? 5つのポイント
ポイントその1 BELSは『住宅の省エネ性能』を、星の数で表示する制度
BELS(ベルス)とは、住宅含む建築物の省エネ性能を星の数で表示する認証制度のことをいいます。
平成28年4月より開始された、建築物省エネ法による建築物の省エネ性能表示の認証制度の1つに位置付けられます。
第三者より外皮・一次エネルギー性能の認定を受けたことになりますので、省エネ性能はもちろん、住宅の資産価値を示す指標の1つとなります。
ポイントその2 断熱等級とは違った、『星を使った』性能の評価方法
住宅の省エネ性能は『外皮』『一次エネルギー消費量』で表される?
建築物の省エネ性能ですが、大きく『外皮』『一次エネルギー消費量』の2つに分けられます。
外皮性能は、断熱材やサッシといったもので、UA値(外皮平均熱貫流率)で表されます。いわゆる、熱の通りやすさです。数値が小さいほど良く、省エネ基準では0.87(茨城県の大部分)、ZEH(ゼロエネルギー住宅)基準では0.60以下とされています。
一方、一次エネルギー消費量は、エアコンや給湯といった家電設備の性能によって増減します。計算される建築物の規模によって、標準的な『基準一次エネルギー消費量』が割り出され、家電設備の仕様によって『設計一次エネルギー消費量』が求められます。どれだけ削減できたかで、『一次エネルギー消費量削減率』が求められ、BELSでの星の数の算出に使われます。
BELSでは『一次エネルギー消費量』がどれだけ減ったかが大事!
BELSでは、『一次エネルギー』の消費削減率によって星の数が変わります。
左の図をご覧下さい。
一次エネルギー消費量削減率が20%以上になる(BEIという数値が0.8以下になる)と、星の数が5つとなります。
BEI自体は、標準一次エネルギー消費量を1.0としたときの、削減の割合と考えて下さい。
外皮性能(UA値)ももちろんBELSには掲載されますが、メインとなるのはこちらの星の数です。
ポイントその3 BELSは評価制度で、ZEHは評価基準
BELSという言葉と同じくらい、ZEH(ゼッチ:ゼロ・エネルギーハウスの略称)という言葉も耳にされると思います。
BELSは、建築物の省エネ性能をラベル表示する制度ですが、ZEHは、太陽光によって一次エネルギー消費量が±0(もしくはそれ以上の削減)になる住宅を示す言葉です。
ZEHについては、他のコラム記事でも紹介しておりますので、もしよろしければご覧下さい。
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ポイントその4 公的な性能表示制度なので、補助金や税制優遇に活用ができる
BELSを取得することで、『これだけの省エネ性能がある』という認定を受けられることもメリットですが、補助金や税制優遇といったものへ活用することも出来ます。それにより、申請に掛かる費用を減らしたり、新たな制度を知るきっかけになるといえます。
地域型住宅グリーン化事業という補助金制度での『ゼロエネルギー住宅』では、BELS評価書類を添付することで補助金を取得することが出来ます。
※ゼロエネルギー住宅は、行政庁での認定制度ではないため、BELSでの『ZEHマーク』表示により、提出書類の対象となっています。
その他、固定金利のフラット35や、住宅ローン減税や固定資産税等の減税対象となる長期優良住宅、認定低炭素住宅などへもBELS書類を活用することが出来ます。
ポイントその5 BELS評価を受けると、資産価値を表す1つの指標になる
この建築物がどれだけの省エネ性能を持っているかが一目瞭然であるため、今後中古住宅として売却する際など、資産価値を高く評価される可能性があります。
5つ星であることも良いですが、ZEH表示がされている場合は、1年中非常に快適に過ごせる、といったイメージもしやすくなります。
BELSと同時に取得が出来る『光熱費シミュレーション』とは?
住宅の省エネ性能を『円』で表示できる制度
BELSの、一次エネルギー消費量の単位は『GJ(ギガジュール)』であり、聞き覚えのないものなので実感が湧きにくいかもしれません。
左の図は、一次エネルギー消費量を光熱費に換算したものです。
表の左側が、同じ規模での標準的な光熱費、右側が設備仕様を変更したときの光熱費を表しています。たとえ省エネ性能を強化してコストが掛かったとしても、長期的に見るとオトクになることがわかります。
※BELSと同時に取得出来る『住まいの燃費通信簿(日本ERI株式会社)』をご紹介しました。
さらに詳しく知りたい方は・・・
【相談会・勉強会】いえすたいる工務店のスタッフが、丁寧に教えてくれます!
いえすたいる工務店は住宅そのものだけでなく、省エネ等の性能についても熟知しています。
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まとめ
住宅の省エネ性能を示すBELSという認定制度について、5つのポイントにまとめてお伝えしました。
住宅の高気密高断熱というものは、なかなか数字でわかりにくいものではありますが、そちらを星の数で表すことができるため、将来的に資産価値を示すものになると考えられます。
家づくりのご参考になれれば幸いです。
お読みくださいまして、ありがとうございました。
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いえすたいる編集部
のぶりん
鉄道・飛行機・旅行の大好きな「のぶりん」です! 住宅の省エネや申請等に携わっています! 工務店の魅力を広くお伝えできるよう日々頑張ってまいります!