2024.06.24
気密測定の費用とタイミング
気密測定は、専用の機械を使い住まいの中と外の間にどの程度の隙間があるのか調べる測定になります。
具体的には、1㎡あたりの隙間の量であるc値(c㎡ / ㎡)で表されます。
気密性の高い住まいは、冷暖房が効きやすい省エネ・快適な住まいになりますので、新築の際はぜひ検討してみては如何でしょうか。
このコラムでは気密測定の費用と測定のタイミングについて解説いたします。
気密測定の費用はいくら?安く抑える方法は?
気密測定をする住宅会社や個人で依頼する住宅購入者の方が増えてきています。
それに伴い気密測定をする測定会社も増えてきており価格の相場も出来てきたかと思います。
調べてみたところ、気密測定必要な費用の相場は、
1回当たり5万円+交通費
が多く、測定業者と同一県内の測定であれば交通費が掛からない場合もあるようです。
測定会社も増えて来てますのでなるべく同一県内の会社に依頼できれば費用を安く抑えられるかもしれません。
また全棟気密測定をする住宅会社様も増えて来てますので住宅の契約金額に含まれる場合もあるでしょう。
気密測定のタイミング
測定をするタイミングはとても重要で、住宅の工程と大きく関わってきます。
基本的には天井・壁・床の気密工事(断熱工事)が終わった後、石膏ボードや合板等下地を貼る前になります。
測定した結果によっては隙間のある箇所を特定し、気密性を高める対策を取ることができます。
気密の改善を図った後、竣工後の測定をする場合も御座います。
まとめますと、測定には以下の工事が完了していることが条件となります。
・断熱工事
・気密工事
・スリーブ貫通部分周辺処理(エアコン・換気扇)
・玄関、勝手口土間部分増打ち
上記の通り測定のタイミングには専門的な知識と現場の状況が大きく関わってきますので、
許可がとれれば、測定会社と工事をしている住宅会社の監督に直接やり取りをしてもらうのが良いのかもしれません。
まとめ
お施主様が直接依頼するメリットとしては2点で、気密測定の費用が少しおさせられる可能性があるのと第三者的な立場の業者に依頼できて安心という事。
デメリットとしては、測定業者と住宅会社との間に入ってタイミングや必要書類の段取りを自分でやる必要があるという事です。
これから長い間生活する家の性能の一つの指標として重要なものになってますので、新築や増改築の際測定を検討をしてみてはいかがでしょうか。
編集長
ナゴシ
アウトドアと釣り好きの37歳で、編集長を仰せつかっているナゴシです。普段は住宅に関わる材料の販売や、設計業務に関わっています。 皆さまの住生活のお役に立てるコラムを書いていけたらと思います!