2021.03.26
テレワーク普及で大注目‼ 書斎(ワークスペース)のある家
新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、2020年春頃から在宅で仕事(テレワーク)をする方が急増しました。
新しい生活様式や働き方改革の流れもあり、今、注目されているのが「書斎(ワークスペース)のある家」です。
書斎といっても個室タイプ、オープンタイプ、兼用・共用タイプなどさまざまですが、今回は個室の書斎に注目したいと思います。
書斎(ワークスペース)とは
従来、書斎とは読書や書き物をする部屋といわれていますが、現代では仕事部屋、趣味の部屋としても使われています。
書籍がぎっしりつまった本棚に囲まれ、机と椅子が置いてある・・・そんなイメージをお持ちの方もいらっしゃると思いますが、最近では個室ではなくリビングやダイニングの一角や、階段下のデッドスペースに書斎を設けることも多くなってきました。
近年の書斎は「ワークスペース」とも呼ばれ、在宅での仕事やオンライン会議をしたり、趣味の手作り品を製作したり、子どもの学校の書類に目を通したり、パソコン作業をしたりと使い道は多種多様になっています。
書斎(ワークスペース)を設ける目的
書斎を設ける目的として、誰が何をするか、ということが重要になってきます。
例えば、在宅で仕事をする場合は、書斎があると仕事に集中でき、生産性がアップすることでしょう。
また、家族とのコミュニケーションも大切ですが、たまには一人でゆっくり読書をしたいという場合にも書斎は有効です。
趣味でアクセサリーや小物雑貨を作る、プラモデルを組み立てる、ジグソーパズルをする方など、作業途中のものをそのままにしておけるというのも、個室ならではのメリットではないでしょうか。
ただ、せっかく設けた書斎も場所や使い方によってはただの荷物置き場と化したり、書斎に閉じこもって家族との会話が減ってしまったりと、デメリットにもなりかねないので注意が必要です。
その時の家族のライフスタイルを考慮しながら、本当に書斎が必要なのか、今は収納スペースとした方がいいのか、書斎を設ける前にまず必要性を考えてみることも大切です。
書斎(ワークスペース)を設ける際のポイント
書斎ではどのような作業をしたいのか、必要なものは何かなど、書斎を設ける際におさえておくべきポイントをいくつかご紹介します。
設ける場所
書斎を設ける場所は、目的と動線を考えて決めるといいでしょう。
設けた場所が目的からずれていると、行くのが面倒になってあまり使用しなくなったり、逆に居心地が良すぎて書斎にこもりきりになったりと、せっかく設けた書斎があまり意味のないものになってしまうかもしれません。
主に使うのが、ご主人なのか奥様なのか、それとも家族全員で共有するのか、使う人によって目的や動線も違います。
将来的なことも視野に入れつつ、検討してみてください。
必要なもの
机・椅子・棚
書斎といえば机と椅子は欠かせません。
机ではなくても、壁や窓側に造り付けのカウンターを設けてもいいでしょう。
椅子は長時間滞在することを想定して、座り心地がよく、疲れにくいものをおすすめします。
書籍やコミック、書類が多い場合は本棚が必要です。棚の高さを自由に変えられる可動タイプのものがいいでしょう。
コンセント
書斎で仕事をする、趣味や読書で使うなど、いずれにしてもコンセントは必要不可欠でしょう。
パソコンやプリンターなどのパソコン周辺機器、携帯の充電器など、ネット環境を整える上でもコンセントの数は多めに設置した方が良さそうです。
見た目や安全面からみても、タコ足配線はおすすめしません。
工務店や設計士と何をどこに置くかなどをあらかじめ打ち合わせをして、コンセントの数を決めておくと安心です。
窓・換気扇
間取りにもよりますが、春や秋の空調設備を使用しない季節に通風による温度調節をしたり、自然光での採光が欲しい場合は窓を設置するといいでしょう。
窓があり、光の変化を感じられる環境だと集中につながるといわれています。
窓の大きさや数は、部屋の広さに大きく関わってくると思いますので、注意が必要です。
窓を設けないのであれば、換気口や空気清浄機、サーキュレーターなどを設置し、ドアを開放しながら換気や空気の流れを作る工夫が必要かもしれません。
まとめ
音楽鑑賞が趣味の方はこだわりのスピーカーを設置したり、DIYやアクセサリー・雑貨製作が趣味の方は壁に有孔ボードを取り付けて工具などをフックで引っかけたりと、自分好みの部屋にするのも楽しいですよね。
オンライン会議が多い方、趣味に没頭したい方におすすめの個室の書斎。
新築住宅で書斎を設けようと検討している方のご参考になれば幸いです。
いえすたいる編集部
もうりす
食べること、歌うことが大好きウーマンです。 お休みの日は美味しいものを求めていろいろなところへ出かけています。 皆様の家づくりの参考になるような情報を発信していけたらと思っています。