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2024.06.20

【茨城/新築】住宅の断熱性能とは? 断熱性能の高め方まで解説します

タイトル画像のイメージ
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『断熱』『省エネ』『ZEH』などの言葉が身近になっていますが、断熱とはどういったイメージをお持ちですか?
住宅の省エネ性能を上げることは『国が推し進めている』内容ですので、ぜひとも押さえておきたいです。
そこで、断熱の仕組み、断熱性能を高めるコツやメリットについて、わかりやすく解説をしていきます。

そもそも『断熱』とは?

熱を入れない・逃がさない

魔法瓶のイメージ

断熱の名の通り『熱を断つ』効果を指します。
保冷バッグや魔法瓶をイメージしてみてください。
熱を中に入れない、熱を外に逃がさない。そういった効果が高いものが『断熱性能が高い』といえます。

住宅や建築物・ビルは規模が大きいですが、原理的な考え方は全く同じです。

夏場もうまく設計すると効果的に暑さ対策が可能!

外付けブラインドのイメージ

断熱というと冬場に活躍するイメージかと思いますが、夏場も屋外への『外付けブラインド』等を含めて設計することで、暑さ対策にも効果をもたらします。
断熱性能が高いことで、屋根や壁からの熱の流入も抑えられ、適切な換気や空調によって効果的に涼しくすることができるでしょう。

※画像出典 GREEN BUILDING JBS 屋外・外付け木製ブラインド EXTERNAL TIMBER VENETIAN BLINDS

断熱性能を高めたほうが良い理由

冬の寒さや温度差が減少し、健康にも良い

寒さで胸が痛くなる人のイメージ

暑さも熱中症などのリスクが出てきますが、寒いと血圧上昇や、各種疾患等の健康リスクが増大してきます。
エアコンが効きやすくなり、家全体を冬に暖かくできることで、健康リスクを減らせる他、家の中で活動的に過ごすことができるでしょう。
様々な疾患の発症リスクを減らせるという研究結果が発表されています。

光熱費(特に暖冷房費)を抑えられる

空調、特に冬場の暖房を主として、断熱性能を上げることで光熱費を抑えることができるのも大きな魅力でしょう。

エアコンを止めてからの温度変化(夏場は温度上昇、冬場は温度低下)も断熱性能を高くすることで緩やかにできるという測定結果なども出ております。

月々数千~数万円ですが、年間、30年間といった単位でみると大変大きな差がつくコストです。

一定以上の省エネ性能認定=国からの補助も

省エネ性能を高めていこうという動きは、脱炭素社会の実現(2050年)という世界的な取り組みの1つですので、住宅も例外なく国の推進の対象になっています。
そういった流れもあり、一定以上の高い省エネ性能をもつ住宅を建築することで、補助金や税制優遇等の国や行政の補助を受けることができます

国が定める性能の『等級』を詳しく知りたい方はこちら

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断熱性能を高めよう!

断熱性能を知るにあたって、断熱材の種類や、性能の高め方を紹介していきます。

断熱材の種類

グラスウール・ロックウール・セルローズファイバー(繊維系)

繊維系断熱材のイメージ

天井や壁などに敷き詰めるタイプの繊維系断熱材です。
それぞれにメリットやデメリットがありますので、そのあたりも含めての検討が宜しいでしょう。
防音性があるものや、耐久性が高いものなどもあります。

セルローズファイバーは、古紙を再利用した綿状にできた環境に優しい断熱材です。

発泡プラスチック系(吹付)

壁や屋根に室内側からスプレーで吹き付けるタイプの断熱材です。

プラスチックを発泡させ、気泡の中に空気を閉じこめて製造するものです。

耐水性があるといったメリットがありますが、他の断熱材などより高めというデメリットもあるようです。

発泡プラスチック系・その他(板状)

板状断熱材のイメージ

押出発泡、ビーズ法、フェノールフォーム等といった複数種類が存在する、板状の断熱材です。
前述のスプレー吹付のものと似ています。
板状断熱材は、床や基礎の立上り、外張部分に使われることが多いようです。

また、羊毛や炭化コルクといった天然素材系の断熱材もあります。

※出典:『デュポン・スタイロ㈱ 外張断熱工法』https://www.dupontstyro.co.jp/styrofoam/method/sotobari.html

施工方法によっても性能は変わる

天井や壁、床など、どういった工法で施工するかによっても断熱性能は大きく変わってきます。

壁を柱間と、外側に二重で断熱する(付加断熱工法)ことで、高い断熱性能をもたらすことができる等、事前の検討が重要です。

サッシ(窓ガラス)はどういうのが良いか

主流になってきていますのが『low-e複層ガラス』です。ガラスとガラスの間に空間(中空層:乾燥空気やガスを入れます)があり、その内側・外側いずれかのガラス面にlow-e膜(金属の膜)を付けます。

low-e膜の位置によって、太陽の日射による熱を取り入れるか、反射させるかを変えることができます。

中空層を2つにする(トリプルガラス)と更に断熱性能が高くなりますが、価格との兼ね合いの部分もあるため、全体での断熱性能を見ながら検討していくことになります。

断熱向上の肝は『外壁断熱』『サッシ』『土間床』!

住宅全体の断熱性能を上げるにはコツがあり、それに従うことで効率的性能向上を狙うことができます。

具体的には(1)外壁 (2)サッシ (3)土間床(玄関等)です。

(1)外壁

住宅を覆う部分(天井、壁、床など)の中で、最も面積割合が大きいのが外壁です。(一部例外あり)

断熱材の量もその分多くはなりますが、他の部位に比べて効果的に断熱性能を上げることができます。

断熱等級6以上の非常に高い断熱性能を確保したい時は、柱間断熱の外側に外張断熱を施工することで、一気に基準達成が見込めることがあります。

(2)サッシ

手で壁と窓ガラスを触ってみるとお分かりのように、窓のほうが熱を通しやすい(=断熱性能が低い)です。

サッシの性能を良くすることはもちろん、不要なサッシを当初から計画しない、小さく計画するといったことが断熱性能向上に大切でしょう。

(3)土間床 (玄関土間等)

玄関土間のイメージ

土間床とは、玄関など特定の範囲のみ土間になっている部分です。
他の部材との兼ね合い、施工上、断熱材を設置しないことが多いのですが、その影響で断熱性能が下がってしまいます。
少しでも断熱施工ができるように検討したほうが良い箇所でしょう。

コンパクトな住宅ほど、断熱性能は高くなります

平屋と2階建にて、同じ断熱仕様で比較すると、平屋のほうが良い断熱効果が確認できます。

コンパクトでシンプル、は突き詰めると面白みがなくなってしまうかもしれませんが、大きすぎない、必要十分の家づくりも宜しいのかなと思います。

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まとめ

住宅の『断熱』『断熱性能を高めること』についてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

断熱材も様々な種類があり、施工方法も様々、国の補助や税制優遇等も多様にあり、より健康で快適、光熱費を抑える住宅に住まうには、

しっかり勉強しておくことが大切といえるでしょう。

 

いえすたいるのコラムでも省エネ関係をご案内していますが、

工務店に直接『どのくらいの断熱性能があるか』など聞いてみるのもオススメです。

(多くの工務店で高い断熱性能を確保しているようです)

お読み頂きまして、ありがとうございました。

鉄道のイメージ

いえすたいる編集部

のぶりん

鉄道・飛行機・旅行の大好きな「のぶりん」です! 住宅の省エネや申請等に携わっています! 工務店の魅力を広くお伝えできるよう日々頑張ってまいります!

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