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by TANOKURA

2022.01.13

『断熱』『一次エネルギー』 ~住宅の省エネ基準についてわかりやすく解説します~

省エネ住宅のイメージ
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2021年4月より施行された改正建築物省エネ法。300㎡未満の住宅に関しては、建築士による省エネ適合についての説明が必要となりました。
また、5年後、10年後スパンで『全ての住宅を省エネ適合させる』といった国のプランもあり、今後更に省エネ性能の高い住宅が増えていくでしょう。
そこで、具体的な省エネ基準についてをわかりやすくお伝えしたいと思います。

省エネ基準とは?

2021年4月より施行の『改正建築物省エネ法』での、300㎡未満の住宅についての基準をお伝えします。

『断熱性能』『設備性能』の2つに分けられ、どちらも省エネ性能を高めるには重要な要素といえます。

 

省エネ基準は、具体的には(1)外皮平均熱貫流率(UA値) (2)日射熱取得率(ηA値) (3)一次エネルギー消費量削減率 の3項目で判断されます。

日本国内は8つの気候地域区分に分けられており、地域によって基準値が定められています。

断熱等性能等級 ~断熱材とサッシ~

断熱性能のイメージ

断熱等性能等級についてご紹介します。
外皮平均熱貫流率と平均日射熱取得率(冷房期)の2つが基準となり、等級が決まります。

イラスト図にもありますように、外皮平均熱貫流率は『熱の伝わりやすさ』、平均日射熱取得率は『日射熱の入りやすさ』と表せます。
なお、平均日射熱取得率は、冷房期(夏場)と暖房期(冬場)の2種類があり、省エネ基準の基準値があるのは冷房期のみとなっています。

数値の見方

面積をおさえたサッシのイメージ

外皮平均熱貫流率は、『熱の伝わりやすさ』ですので、数値が小さければ小さいほど断熱性能は高くなります。
茨城県水戸市での基準値は0.87で、0.60がZEH基準です。

冷房期の平均日射熱取得率も同様で、数値が小さければ小さいほど『夏場の太陽の日射熱が入らない』ため、優位にはたらきます。
日射熱取得率に関していえば、暖房期(冬場)は外から日射を取り入れたほうが省エネになるため、一概に『数値が低ければ良い』とは言いがたいです。

写真のように窓の小さな住宅ですと、熱が逃げやすいサッシの面積が小さいため、平均熱貫流率は良くなりますが、太陽光を取り入れづらいため、冬場の日射熱取得率は不利になってしまうでしょう。

断熱等性能等級と基準値

断熱等性能等級の具体的な基準値については、下記の表の通りです。

2021年末時点での最高等級は4となっており、こちらがいわゆる『省エネ基準』です。

2021年4月より、等級5が創設される予定となりました。

等級5については、ZEH(ゼッチ:ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の断熱部分の基準となっています。

等級6,7については、今後創設の案が示されており、近いうちに確定されるのではないかと思われています。

 

断熱等性能等級のイメージ

結露発生防止も、基準の1つに含まれます

結露というと窓につく水滴を想像されるかもしれませんが、壁の内側に起きる『表面結露』は柱などを腐食させかねないため、非常に恐ろしい存在です。

断熱等性能等級の中には『結露発生防止』に関する基準もあります

室内の湿気を壁の内側に入れないようにし、壁の内側の風通しを良くして、湿気のみを屋外へ逃がしていくという施工を行います。

関連コラムもありますので、参考にお読み頂けたらと思います。

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一次エネルギー消費量等級 ~給湯や空調等の設備性能~

一次エネルギーに関わる給湯設備のイメージ

住宅の断熱性能などを高めることもは大切ですが、普段使用しているエアコンや給湯器などの省エネ性能を高めていくことも大切です。
使用する設備がどのくらいエネルギーを使い、同じ規模の住宅に対して、どれだけエネルギーを削減できたかを表します。

一次エネルギー消費量自体は、『GJ(ギガジュール)』『MJ(メガジュール)』などといった、化学の授業で習う熱量のような数値で表されます。電気料金や灯油代などで換算することもでき、年間の光熱費に換算して住宅の仕様別に比較することができます。

一次エネルギー消費量等級と基準値

一次エネルギー消費量等級は、『一次エネルギー消費量削減率(%)』で表されます。

2021年末時点、省エネ基準とされるのは等級4『削減率0%~』となり、非常にわかりやすいものかと思います。

削減率ですので、数値が大きくなればなるほど省エネ、といえます。

 

※2022年4月より等級6が創設される予定です。(かつ、太陽光含めて100%以上削減を満たすとZEHとなります)

一次エネルギー消費量等級のイメージ

各種認定制度や補助金について

断熱等性能等級、一次エネルギー消費量等級についてお伝えしてきました。

そちらの2つの省エネ項目をベースに、いくつかの認定制度や補助金が設けられています。

主な認定制度

省エネに関する認定制度としては、主に、『長期優良住宅』『認定低炭素住宅』『性能向上計画認定住宅』『ZEH(ゼロ・エネルギー住宅)』などが挙げられます。

こちらについては、関連コラム記事がございますので、ご参考にして頂けますと幸いです。

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上記の認定制度と同じように、住宅の性能を評価する制度が他にもあります。

『住宅性能評価』の他、『BELS』もまた同様の制度です。

断熱等性能等級とは異なる部分もありますので、興味のある方はご覧下さい。

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省エネの補助金制度

各種認定を受けることで、条件を満たすことで国の補助金を取得することができます。

R4年度も予定されています、地域型住宅グリーン化事業(補助金)の他、

若者・子育て夫婦世帯向けの『こどもみらい住宅支援事業』(補助金)もR4年度行われる予定となっています。

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まとめ

住宅の省エネ基準(断熱等性能等級・一次エネルギー消費量等級)についてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

世界的な脱炭素化の動きは近年加速しており、2030年には『ZEH』を住宅標準としたいという国の案も示されています。

補助金の他、住宅ローン減税やフラット35(固定金利の住宅ローン)などにおいても省エネ住宅の優遇措置があります。こちらも参考にしてみてはいかがでしょうか。

お読みいただき、ありがとうございました。

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いえすたいる編集部

のぶりん

茨城大好き、鉄道旅行大好きの「のぶりん」です。 普段は、住宅の設計や省エネに関する業務に携わっています。 素敵な「いえすたいる」に出会って頂けるよう、お気持ち込めて、役立つコラムを書いてまいります!

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