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2023.09.29

省エネ住宅のポテンシャルは『気密性能』が重要!!

気密性能
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住宅における『気密性能』は年を重ねるごとに注目度が増しています。『気密性能』が高い家、一方でそうでない家。この2つのどちらに属するのかによって、省エネ住宅のポテンシャルは大きく変わるでしょう。なぜ気密性能が重要なのか。なぜ無視できない問題なのかに着目してまとめていこうと思います。今回のコラムをきっかけに、これから住宅をご検討される際には、『気密性能』にも着目していただければ幸いです。

『気密性能』とは?

住宅における気密性能とは、屋根、壁、床・開口部などにある微妙な隙間を指します。この隙間が多いか少ないか。それが気密性能が高いか低いかを確認するポイントになります。では『気密性能』を求める目的は一体なぜなのでしょうか。

『気密性能』を求める目的

ポイント

主に、『気密性能』を求める目的は大きく分けて4つあります。

室内温度を適正に保つ

気密と冷暖房
通気と気密

気密性能を高くすることによって、室内温度を適正に保てるようになり、冷暖房費の削減につながります。逆に気密性能が低い家(隙間が多い家)ではエアコンで室内温度をいくら調整しても、夏は外の熱い空気・冬は外の冷えた空気が家の中に入ってきてしまい、冷暖房費の無駄使いにつながってしまいます。

壁体通気を抑制

続いては壁体通気の抑制です。これによって住宅そのものが持っている『断熱性能』の低下を防止することにつながります。どんなに厚い断熱材で覆っても、どんなに優れた開口部(窓)を取り付けても、気密性能の低い家(隙間の多い家)では、断熱性能を高めてもその効果を十分に発揮できないでしょう。よく言われる「高気密・高断熱住宅」は、住宅そのものがもつ断熱性能を高めつつ、その効果を十分に発揮できるよう気密性能も高い住宅。ということですね。

壁内結露の防止

『壁内結露』とは、「部屋の中の湿気等が壁の中に入り込み結露を起こす現象」を指します。気密性能の低い家(隙間の多い家)では、壁内結露によって断熱材や構造に悪影響を及ぼし、住宅の耐久性にまで関わってくることがあります。気密性能を高めることでそれを防ぐ事ができます。

計画換気の性能保持

換気と気密

24時間換気するから気密性能とは関係ないとおもう方もいらっしゃるかもしれませんが、実は「換気と気密」はすごく重要です。気密性能の高い家(隙間の少ない家)であれば給気⇒排気までの空気の流れが安定するのに対し、気密性能の低い家(隙間の多い家)では隙間風の影響で給気⇒排気までの空気の流れが不安定になります。空気のよどみが生じると、汚れた空気が滞留し、悪臭の原因にもなります。

『気密性能』が高いかどうか判断するには?

『C値』を確認して判断

ここまで、なぜ気密性能を高める必要があるのかをまとめてきましたが、実際に気密性能が高いかどうかはどうやって判断すればよいのでしょうか。そこで確認していただきたい点は『C値』と表される数値です。家の気密性能(隙間の量)を示す指標を『C値』と呼び、『隙間相当面積』とも称されます。家全体にある隙間面積(㎠)を延べ床面積(㎡)で割って求めることができます。1㎡あたりのすき間の大きさを調べ、「C値=○○㎠/㎡」と表記されるのですが、一般的に気密性能の高い家はこの数値が1.0以下であるといえます。(計画換気が十分に成立する数値が1.0以下の為。)なので1.0以下かどうかが、高気密かどうかの一つの目安(基準)となりますね。

『気密測定』で数値を求める

気密測定

気密測定器で計測する様子

『住宅会社』や『測定業者』に計測を依頼

気密性能は「気密測定」を行うことによって確かめることができます。気密測定を行うタイミングは主に、『断熱&気密工事完了時』と『竣工後』の2回あります。測定費用や測定依頼などの詳細は、下記のコラムを併せてご参照ください。

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気密測定の費用はどのくらい?測定の依頼先とタイミングを解説

自宅での快適な生活空間や、光熱費などにも関わってくる住宅の気密性。 家を購入する際、自分たちがこれから住む家の気密性能がどれくらいなのか? または、気密性能の高い住宅に住みたいなど、気密への関心が…

まとめ~穴を塞いでから水を注ぐ~

気密性能の例え

省エネ住宅が推進される今日、「断熱性能」や「一次エネルギー消費量」はもちろん大事な観点ですが、いくら設計段階で良い省エネ性能の家を計画しても、実際に建てた家が気密性能の低い家(隙間の多い家)では、本当の意味での省エネ住宅とはいえないでしょう。今回のコラムや過去に掲載のコラムをきっかけに、マイホームをご検討される際は、気密測定を行い満足する気密性能値を求めつつ、断熱性能も良い『「高気密・高断熱」住宅』を目指していただけたら幸いです。長く住まいマイホーム、快適に過ごす空間をつくるために、少しでも後悔が残らないために、性能(省エネ・気密)と生活(間取り)の優先順位バランスをじっくりご検討してみてください。

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快適な住空間で暮らすには?住宅の気密についてやさしく解説

住宅の購入を検討している皆様も高気密・高断熱という言葉を目にする事が増えてきているかと思います。 住宅業界では住宅性能を高めるうえで高気密・高断熱を取り入れる流れになってきているのではないのでしょう…

いえすたいる編集部

KAKUTO

最近は「洋服(特に裏原系)」と「kpop」にハマっています! 息抜きにする「読書(主にミステリ小説)」もちょっとしたマイブームです。 これから家を建てる皆様へ、少しでもお役に立てる情報発信を 私自身も日々勉強しながら更新してます!

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