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by TANOKURA

2023.10.31

【茨城で新築】 全館空調はどうですか?メリットやデメリットを解説します。

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家全体を暖めたり冷やしたりすることができる『全館空調』。
まだまだ日本では部屋毎に暖冷房を行うのが一般的になっているため、全館空調についてもまだまだ知らない事が多いと思います。
今回は、全館空調についてメリットやデメリットなど、最低限知っておくと良いことについてお伝えしていきます。

全館空調のメリット・魅力

家の中の温度を均一に近づけられる

全館空調のイメージ

【全館空調】という名前の通り、住宅の中の全ての空間へ暖冷房の風を流すことができますので、どこにいても同じ温度に近づけることができます。
通常の部屋毎のエアコンですと、洗面脱衣室やトイレ、廊下などまで風が行かない為、急激な温度差によるヒートショックのリスクがありますが、その心配がないのが全館空調の大きなメリットでしょう。

空気を綺麗な状態に保つことができる

全館空調のメーカーによって異なるところもありますが、多くに空気清浄機能が搭載され、第1種換気(空気の出し入れそれぞれに換気扇を使う換気)を兼ね揃えているケースも多いです。

シックハウス対策として、24時間換気が義務付けられていますが、その際に常に空気清浄も行われ、綺麗な空気の中で過ごすことができます。

暖冷房機器の数を減らすことができる

当然かもしれませんが、全館空調によって、一般的な壁掛けエアコンの台数を減らすこともできますし、室内に露出する機器自体を減らすことができます。

空間がスタイリッシュになる他、管理する台数を減らすことができる等、メリットが他にもあります。

全館空調のデメリット・注意点

初期コストが少し高くなってしまう

壁掛けの普通のエアコンと違い、配管工事など、全館空調特有の工事をしなくてはいけません。

その為、初期コストが上がってしまうというデメリットが生じます。

いくつかのメーカーが【全館空調】の商品を出していますが、相場は200万円前後(ローコストなものは100万円台)とされています。

故障すると一気に空気環境が悪化する

エアコンの止まった部屋の様子

個別空調と異なり、1つのシステムにて暖冷房・換気設備を管理していることが多い為、故障によって全てが止まってしまうというリスクがあります。

当然ながら、他に壁掛けエアコン等を設置していない場合は、温度調整をすることができないでしょう。

定期的なメンテナンス、点検など、メーカーへ事前に確認しておくことが重要です。

乾燥しやすい

全館空調を設置された多くの方が【乾燥しやすい】と話されるようです。

広い空間を暖めたり冷やしたりするため、設定温度よりも高い温度や低い温度にて、強い送風を行い、結果として乾燥しやすくなるといったこともあるでしょう。

一般に、高気密高断熱住宅では、冬場でも快適な温度が保たれ、ストーブのような湿度の上がる暖房機器を使わない為、全館空調でなくとも相対的に湿度が下がるとされます。 (適切な湿度は30-40%前後とされます)

 

様々なシステムのタイプが存在

全館空調ですが、様々なメーカーから商品が出されており、そのシステムのタイプをご紹介します。

工務店や住宅会社によって、メーカー対応の有無もありますので、工務店にはそちらの対応状況も確認されると良いでしょう。

天井吹き出し型

天井裏などにエアコンを設置し、天井にダクトを設置し、各部屋に送風する方式です。

Z空調などが挙げられます。

壁掛けエアコン型

小屋裏収納など、部屋1か所に壁掛けエアコンを設置し、ダクトによって各部屋に送風する方法です。

エアコン設置の部屋にダクト式熱交換換気などを併設するケースがあるようです。

床下冷暖房型

床下冷暖房 ガラリのイメージ

床下の基礎部分に冷気や暖気を送風し、輻射熱によって部屋を冷やしたり暖めたりする方式です。
床のガラリからも送風することができます。

壁パネルによる輻射型

輻射式冷暖房のイメージ

壁に冷暖房パネルを設置することで、パネルから出た輻射熱によって家全体を冷やしたり暖めたりします。

※それぞれ、長所・短所がありますので、体感し、良いと感じるものを検討されると良いでしょう。

【右画像の引用元】冷暖房システム F-CON(https://lab.a-hikari.com/about-radiant-heating-and-cooling/)

まとめ

高気密・高断熱住宅であることが前提!

家全体の空気をコントロールできる全館空調ですが、大前提として、住宅が『高気密・高断熱住宅』である必要があります。

どれだけ空調システムの機能が良くとも、断熱材の性能も悪くすき間だらけでは、熱が出入りして期待通りの効果を得ることができません。

あくまで選択肢の1つとして、ベースにある『高気密高断熱住宅』をまずは意識し、住宅検討の軸に置いて頂けたらと思います。

 

下記に、勉強になる人気コラムを紹介しますので、ぜひご参考になさってください。

お読み頂きありがとうございました。

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いえすたいる編集部

のぶりん

鉄道・飛行機・旅行の大好きな「のぶりん」です! 住宅の省エネや申請等に携わっています! 工務店の魅力を広くお伝えできるよう日々頑張ってまいります!

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