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by TANOKURA

2020.01.11

認定実績が累計120万戸突破!ますます注目される『長期優良住宅』のメリット・デメリット

家のイメージ
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「長期優良住宅」がどんな家か。「長期優良住宅」と認められるにはどうすればよいのか。少しずつ疑問は解決しているでしょうか?今回の記事では「一般住宅」ではなく「長期優良住宅」に認定することでのメリット・デメリットをご紹介していきます。

「長期優良住宅」とは?認定されるには?

認定基準をクリアできた家

1.長期優良住宅とは、長期にわたり良好な状態で使用するための措置がその構造及び設備に講じられた優良な

住宅のことです。簡潔に言うと、「長い期間を安全に快適に暮らすことのできる家」です。
2.国土交通省HPに掲載の「長期使用構造等とするための措置及び維持保全の方法の基準」(平成21年国土

交通省告示第209号)をクリアする必要があります。

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認定実績が累計120万戸突破!ますます注目される『長期優良住宅』とは

皆さんは「長期優良住宅」聞いたことがあるでしょうか? 近年頻発されている自然災害リスクを避けようと、「長期優良住宅の認定取得」が今注目されています。 まずはこの記事を読んで「長期優良住宅とは何?」…

さて、認定基準をクリアして「長期優良住宅」に認定されるとどれほどメリットがあるのか。またどんなデメリットも生じるのか。順にご紹介していきます。

『長期優良住宅』に認定することのメリット・デメリット

メリット・デメリット

『長期優良住宅』にする税制のメリット

メリット1:住宅ローン控除額が一般住宅よりお得な場合が有ります

控除

「住宅ローン控除」とは住宅ローンを借り入れして家を購入した
場合、年末の残高の1%が所得税から控除される制度です。控除
期間は10年間。一般住宅と長期優良住宅では最大控除額に差が
あります。

・一般住宅では控除額は400万円(控除対象限度額は4000万円)
・長期優良住宅なら控除額は500万円(控除対象限度額は5000万円)

最大控除額で100万円ほどの差が生まれます!

※ただし、長期優良住宅を建てたからと言って必ず500万円の控除を受けられるわけではありませんのでご注意ください。
※2021年12月31日まで入居した場合

 

※令和3年度税制改正によって、控除期間が延長(13年間)しております。

詳しくは「住宅ローン減税(国土交通省HP)」もご確認ください。

控除期間の延長に該当するためには、新たに契約期間が制約として定められております。

メリット2:固定資産税額が1/2に減額される減税措置の適用期間が2年間延長

「固定資産税」とは、土地と建物に対して毎年課税される税金のこと。

毎年1月1日時点での所有者に対して自動的に課税される税金です。

一般住宅と長期優良住宅、どちらもであっても1/2に軽減されているのですが、軽減期間に差があります。

お金のイメージ

<一般住宅>
・一戸建ての場合 1~3年間
・マンションの場合 1~5年間

<長期優良住宅>
・一戸建ての場合 1~5年間
・マンションの場合 1~7年間

※2020年3月31日までに入居した場合 ⇒ 2022年3月31日まで延長

3年のところが5年となり、マンションであれば、5年のところが7年と延長されます。
固定資産税額は住む地域によって異なります。ですが毎年課税される税金ですので、まずは支払金額などは
把握しておきたいところですね。

『長期優良住宅』にする住宅ローンのメリット

『フラット35』で金利優遇を受けられる

住宅ローンのイメージ

ちりも積もれば山となる・・・

『フラット35』とは、

住宅金融支援機構と提携した民間の金融機関で利用できる長期固定金利の住宅ローンです。

固定金利ローンなので金利上昇の恐れが無い事が良い点ですね。さらに、耐震性能や省エネ性能などで、

通常のフラット35よりも厳しい一定の基準を満たす住宅を取得する場合は

「フラット35 S」を利用する事ができるようになります。

→長期優良住宅の場合、「フラット35 S」が適用可能です。

『フラット35』には該当する住宅の性能基準によって「金利Aプラン」と「金利Bプラン」があり、

→長期優良住宅の場合、「金利Aプラン」(10年間 0.25%金利引き下げ)が適用されます。

 

仮に3500万円を借入、35年返済、元利均等、ボーナス支払無で通常のフラット35と比べると・・・

驚き

■一般住宅<フラット35>
 金利 1.27%
 毎月返済額 約10.4万円
 総返済額  4338万円

■長期優良住宅<フラット35S(金利Aプラン)>
 金利    当初10年間 1.02%
       11年目以降 1.27%
 毎月返済額 当初10年間 約10万円(▲約4000円)
       11年目以降 約10.3万円(▲約1000円)
 総返済額  4254万円(▲84万円)

長期優良住宅を建ててフラット35を利用すると必然的に金利は安くなるというわけですね!

金利の細かいシミュレーションなどはフラット35公式HPで調べてみてください。

『長期優良住宅』のデメリット

家について考える

税制や住宅ローンの控除額との収支も一つの判断材料に・・・

デメリット1:申請に時間がかかる

『長期優良住宅』には冒頭やリンク記事にて記載させていただきましたように認定基準をクリアする必要が
あります。その手続きが必要となれば、長期優良住宅と認定しない住宅と比べ所要日数が多くかかることが
デメリットではあります。ハウスメーカーや工務店などによってばらつきはありますが設計や申請等で
数週間から1か月強の時間が余分にかかるのではないかと思います。新築の場合では、この点は注意が必要
かもしれませんね。

デメリット2:建築コストがかかる

ハウスメーカーや工務店、設計事務所などを通じて申請を行うときには認定のための手数料と作業料で

数万~数十万円程度がかかります。これは建物プランや会社によって違いますので確認が必要です。

また、建築コストも『長期優良住宅』基準にする以上、必然的に上がります。一見すると大きなデメリットと見えがちですが、「仕様を良くすれば建築コストが上がる」のは当然のことですし、その分、優良な住宅です。

単純にデメリットと考える必要はないと思います。・・・コスト増幅はお財布と相談ですね。

 

デメリット3:完成後のランニングコストがかかる

メンテナンス

『長期優良住宅』は完成して終わりではないんです。住み始めてからの定期点検が必要。5年や10年といった周期で、自治体から定期点検のお知らせが届きます。施工業者に依頼することもできますし、第三者に点検を依頼することも可能です。この点検を怠っていると最悪の場合、罰金や『長期優良住宅」』の認定取り消し、補助金の返還なども・・・『長期優良住宅』にはメンテナンスが何よりも大切なので怠らないように注意しましょう。

まとめ

『長期優良住宅』のメリット・デメリットについていかがでしたでしょうか?税制や住宅ローン、申請コストに建築コスト等々、生活に欠かせない「金銭面」はメリットやデメリットといえば確かにインパクトはあると思います。ですが、厳しい基準をクリアし、維持管理能力を持った『長期優良住宅』は、”国から認められた優れた家”であることに間違いはありません。長期的な視野で見たときに、メリット面、デメリット面を考えたうえで総合的に「認定」を受けるか受けないか、判断していただく事が最適かと思います。良い判断を下すためにも、たくさんの工務店を是非知ってみてください!

いえすたいる編集部

KAKUTO

最近は「洋服(特に裏原系)」と「kpop」にハマっています! 息抜きにする「読書」もちょっとしたマイブームです。 これから家を建てる皆様へ、少しでもお役に立てる情報発信を 私自身も日々勉強しながら更新してます!

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