2020.05.31
家事動線は「いい間取り」から。家事ラクポイント解説!
家づくりにおいて多くの方がこだわるのが「間取り」ですよね。私自身、住宅について調べていくうちに「住宅の間取り」の大切さをひしひしと感じています。そんな今回は間取りといえばついて回るかのようによく聞くと思います「家事動線」についてまとめてみました。共働きはもはや当たり前のように言われる現代ですので是非ご覧になってみてください。
「家事動線」の定義
家事動線とはその名の通り、家事をする際に人の動きを表す線です。似た言葉で「生活動線」という言葉があります。生活動線は朝起きてから、顔を洗って、食事をとり、出かけて、夜寝るまでの毎日の生活ルーティン上の動きを表した線のことです。一方で家事動線は掃除して、調理して、片づけして、洗濯して、干す、取り込む、といった一般的な家事を行うときの、人の動きを追ったものです。この家事動線に必要なキッチン等の間取りで家事のスムーズさが変わってくる、というわけですね。
家事動線のポイントとは
「家事のしやすさ」は人によって定義もさまざまなため、どんな間取りが正解かははっきりと言えることではありません。ただ、家事は毎日ですから、家を建てた後その間取りや広さに不満を持たないように事前に考えるポイントをお伝えします。
ポイント①~部屋間の行き来をしやすくすること~
家事は毎日の作業。「毎日の家事の負担を少しでも軽くするためには…」と考えた時、やはり無駄のない家事動線が欠かせません。前項に書きましたが家事動線を何往復もすることは「共働き」「子育て」を考えると日常茶飯事かもしれません。往復することがいけないのではなく、その往復に「かかる時間を減らす。」ことを考えた間取りが大事だということです。
部屋間の行き来をしやすくすることで、動線の距離は短くなります。ぐるりと回れる「回遊動線」にすることによって、行き止まりなく多方向から部屋に行けるので、より家事効率がアップします。家事に使用する時間を減らすことで「自由な時間」や「子育てにあてる時間」など時間や気持ちにも余裕が生まれるでしょう。さらに言えばキッチンと洗面室が隣接しているともっと効率は高まりそうですね。
ポイント②~家事室というユーティリティースペースを作る~
家事室とは
書斎のようなプライベートスペースとして活用することもあれば、
パントリーや土間収納の小さな一角に設ける活用法もあります。
最近は花粉対策、夜、室内干しをするランドリースペースとして活用する人も増えてきました。
リビングと分離し、家事専用スペースを設けることで、家事効率をアップさせる空間です。
【間取り/時短術】「家事室(ユーティリティースペース)」とは?家事動線・生活動線を楽にしてくれるのか?
ポイント③~見落としがちな”洗濯”の動線を考える~
洗濯物を「洗ってからしまう」までをイメージ
洗濯物は「洗う、干す、たたむ、しまう」のが一連の流れです。
「洗濯してからしまうまで」この一連の流れを考えた間取りを考えることも家事効率アップの方法でしょう。人によっては料理や掃除より洗濯が一番大変。という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また、近年では季節毎に「花粉」や「PM2.5」問題、梅雨時期から秋にかけての台風や集中豪雨など、屋外に干して気持ちよく乾かしたいものですが洗濯物を干す環境は決して良いとは言い切れないのが現実ですよね。これから家を建てる際には、「室内干し」を考えた間取り
も良いと思います。家事動線を考るとともに家族で使えるウォークインクローゼットを配置すれば、収納までを最短で完結できる家事動線の実現も夢ではないでしょう。衣類を一括管理するのは経済的にも良く、買いすぎの抑止につながります。
まとめ
今回家事動線について書いてきましたが、作業しやすい家事動線はとても重要なものだと思います。しかしながら、デメリットではないですが、家族みなが「移動しづらい」などの不快感を覚える設計にしては良くありません。「家事動線」と「生活動線」一長一短ですが、家事動線を考えてあげることも必要ですし、生活動線を考えてあげることも必要です。どちらが重要というよりもどちらも重要だと思います。ですが、どちらも完ぺきな家はなかなか難しいと思いますので、家を建てるときは、「間取り」を真剣に考えてみてください。素敵な工務店様と出会い、理想のマイホーム生活を過ごすためにも。
いえすたいる編集部
KAKUTO
最近は「洋服(特に裏原系)」と「kpop」にハマっています! 息抜きにする「読書(主にミステリ小説)」もちょっとしたマイブームです。 これから家を建てる皆様へ、少しでもお役に立てる情報発信を 私自身も日々勉強しながら更新してます!