2020.10.30
廊下はあり?なし? 廊下のない間取りのメリットとデメリットとは
最近は部屋を広くしたい、生活動線を短くしたいという理由から、廊下のない間取りが流行っているようです。
廊下の役割は部屋と部屋をつなぐだけ=無駄なスペースだからいらない、と考える方もいるようですが、はたして本当に廊下は必要ないのでしょうか。
今回は廊下のない間取りのメリットやデメリットをご紹介します。
廊下のあり・なしによって、家族の生活スタイルにどのような影響があるのか、ぜひ考えてみてください。
廊下のない間取りのメリットとは
部屋や収納スペースを有効活用できる
廊下分のスペースを削ることで、居住空間に使える面積が増えます。それにより家の中を最大限活用できることが一番のメリットといえるでしょう。
リビングを広くしたり、収納スペースを増やしたりすることで、より快適な生活を実現できます。
また、廊下分の建築費が削減され、ほかの場所に活用することができることもメリットの一つではないでしょうか。
生活動線が短くなる
部屋へ移動するための廊下がないので、生活動線が短くなります。
移動距離が短くなるため、その分家事などの効率が上がります。
廊下としての役割はLDKが担うことが多いのですが、家族が快適に過ごせるような動線設計を考えるようにしましょう。
家族とのコミュニケーションが増える
廊下のない家ではリビングに階段を設けることが多いので、家族と顔を合わせる機会が増えます。
階段のない平屋住宅の場合でも、部屋を移動する際にLDKを通ることが多くなるため、家族の気配を近くに感じられることでコミュニケーションがより増えるでしょう。
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廊下のない間取りのデメリットとは
生活音がもれる、ニオイがひろがる
廊下がないことで、LDKなどの近くにトイレやバスルームが配置されることになります。
トイレの音やニオイはもちろんのこと、子ども部屋の声や音、キッチンからの料理のニオイなど、各部屋にもれたり広まったりする可能性があります。
プライバシーを確保しづらい
リビングを中心に各部屋がつながることが多いためどの部屋も見えやすく、来客がある場合は要注意です。
リビングに来客がいると、バスルームから出づらくなったり、トイレに入るにも気をつかったり、寝室で休んでいるのが見えてしまったり。
プライバシーを確保するための工夫が必要となります。
動線が交差するので落ち着かない
どの部屋に移動するにもリビングを通ることが多いため、動線が交差し落ち着きません。
昼寝をしていたり、テレビを見てくつろいでいる家族や、来客との会話の邪魔をしてしまわないような動線を考える必要があります。
まとめ
廊下のない間取りは、冷暖房の効率にも関わってきます。空間が区切られていないことで、冷暖房が効きにくくなる可能性がありますが、窓やサッシの断熱性・気密性を高めるなど、デメリットは間取りを工夫する、設備を導入するといったことで、解決できることもあります。
廊下を「あり・なし」とだけで考えるのではなく、廊下を「減らす」など、家族構成やそれぞれの生活スタイルを考慮しながら、限られたスペースを有効活用できる家づくりをしてみてはいかがでしょうか。
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いえすたいる編集部
もうりす
食べること、歌うことが大好きウーマンです。 お休みの日は美味しいものを求めていろいろなところへ出かけています。 皆様の家づくりの参考になるような情報を発信していけたらと思っています。