2023.04.30
最終更新日 2023.12.26
【Ⅱ期更新/住宅補助金】令和5年度地域型住宅グリーン化事業 最大補助金140万円!
2023年4月28日、国土交通省より『令和5年度地域型住宅グリーン化事業』の情報が開示されました。本コラムでは、当事業の概要とともに、昨年度との違いなどをまとめていきます。カーボンニュートラル推進の動きをはじめ、2023年初めから光熱費の上昇が顕著になりました。「住宅の省エネ性能」への関心は増々高まる一方です。
令和5年度に住宅を建てようとお考えの皆様は、当補助金をうまく活用できないか、ぜひ検討してみてください。
※2023.04.28 グリーン化事業募集要領が国土交通省より公開
※本補助金は、茨城県のみならず、全国中小工務店が利用可能(条件有り)
そもそも「地域型住宅グリーン化事業」とはどんな補助金制度?
実は「地域型住宅グリーン化事業」は最近始まった補助金ではなく、平成27年度から毎年施行されている補助事業です。では、一体どんな補助事業なのか。どんな条件があるのか。是非一度、下記リンクのコラムを読んでいただいた後に、今回のコラムへもどっていただけると幸いです!
【住宅/補助金】茨城県でも活用可能!地域型住宅グリーン化事業とは?令和5年度の変更点は?対象となる工務店は?どんな家が条件?
令和4年度から制度は大きく変更!こどもエコすまい支援事業との連動型の申請も可能
令和4年度事業からの変更点
『4年度事業』から大きく変わった部分として、
① 高度省エネ型が「ゼロエネ型」に集約
② 補助限度額が最大「190万円」⇒「140万円」に減
②+α こどもエコすまい支援事業との連動型とそうでない物件で区分化
(※詳細下記にて記載有ります。)
以上の3点が大きく変わった部分です。
補助額に付随できる『加算オプション』にも変更点があります。
①『若者・子育て世帯加算』が廃止
② 加算オプションの活用の仕方によって補助額が変動
補助金を活用する際の確認事項
①住宅の施工をお願いする工務店様の区分によって補助限度額が変動します
「過去8年間の補助金活用実績が『4棟』あるかないか」がポイント
『地域型住宅グリーン化事業』では平成27年~令和4年度までが終了し、今年度で9年目になります。そして補助金活用にあたっては、工務店様が過去8年間で『長期優良住宅』『ゼロエネ住宅』をそれぞれ何棟補助金活用したかによって「経験工務店」「未経験工務店」に区分が分かれる仕組み<※>になっています。
<※>
区分される分岐点は「過去8年間の補助金活用実績が『4棟』あるかないか」です
上の図は、ある工務店の『地域型住宅グリーン化事業』の補助金活用実績を仮でイメージしたものです。過去8年間でこの工務店は『長期優良住宅を7棟』『ゼロエネ住宅を3棟』活用しています。さて、あなたがこの工務店と請負契約を結び、『令和5年度グリーン化事業』で住宅を建てるとします。すると、『長期優良住宅を建てる場合は「経験工務店」』『ゼロエネ住宅を建てる場合は「未経験工務店」』と区分されます。
補助額はどれぐらい違うのか(申請タイプ別補助額早見表)
【こどもエコすまい支援事業連動型】と【グリーン化事業単独型(通常タイプ)】で補助額は大きく違う
令和5年度グリーン化事業【Ⅰ期】の加算オプション
補助金額が『経験工務店』『未経験工務店』で2パターンにわかれますが、「加算オプション」で補助額を上乗せできます。また、未経験工務店と経験工務店ではその名の通り、申請件数実績も多いので、スムーズに申請~補助金受給まで進められる点は大きなメリットでしょう。また、グリーン化事業最大の特徴は、『いえすたいるの工務店さんをはじめ、中規模以下の工務店のみ活用が可能な事業で、ハウスメーカーや大きな住宅会社は使えない点』が挙げられます。いえすたいるの工務店様の建築事例を是非ご覧いただき、自分が建てたい理想の住宅やお気に入りの住宅を見つけてみてください!
【NEW!】12/7~Ⅱ期募集の受付が開始
補助額は通常タイプの1種類に!(加算のオプション内容に変化あり)
12月7日に「令和5年度グリーン化事業」のⅡ期申請がスタートしました。Ⅱ期申請の受付期間は2023年12月7日~翌2024年1月31日の期間です。Ⅰ期の期間(2023年7月3~2023年11月20日)では上記の通り、【通常タイプ】と【こどもエコ活用タイプ】という2種類の補助金パターンがありましたが、Ⅱ期では【通常タイプ】の1種類となりました。補助額はⅠ期の【通常タイプ】と同じ補助金パターンですが、加算のオプション内容に変化があります。
令和5年度グリーン化事業【Ⅱ期】の補助額と加算オプション
Ⅱ期では『若者・子育て世帯加算』が復活し、加算オプションの選択肢に幅が生まれました。加算オプションがうまく活用できる場合は、地域型住宅グリーン化事業のⅡ期での補助金申請も補助金を有効的に活用できそうですね。
まとめ
国内における新築住宅の全てを2030年までにはゼロエネ水準にしようという動きがあります。今年度は過去最大級の補助金額予算が準備されておりますから、補助金で『省エネ住宅(ZEH水準)』を推進させようという国の狙いも見て取れますね!使わない手はないでしょう。地球環境の変化は以前より危惧されておりますが、近年は資源の高騰による光熱費の上昇が、皆様の生活に大きく影響しています。マイホーム検討の際、「省エネ性能」の優先順位を上げてみていただけたらと思います。
参考資料:国土交通省HP(グリーン化事業HP)
【省エネ住宅/ZEH水準】2022年10月より認定水準引き上げ改正に!~長期優良住宅・認定低炭素住宅・ZEH(ゼロエネ)はどれを選択すべき?~
【太陽光/電気代/値上げ】電気代高騰で太陽光発電設置を考えるのは実際どうなの??
若者世帯・子育て世帯の場合、『子育てエコホーム支援事業』も大きな注目点!
建築主が「若者・子育て世帯」対象の場合、新たに令和5年度補正予算として『子育てエコホーム支援事業』という新しい補助金事業が発表され、条件を満たす場合こちらの補助金も検討の一つとなりそうです。『子育てエコホーム支援事業』の補助金額や条件・注意点等につきまして、詳しくはこちらのコラムをご覧ください。
【最新/新築最大100万円/補助金】子育てエコホーム支援事業とは?対象条件は?いつから申請可能?
【茨城/新築/子育てエコホーム】長期優良住宅・ZEHのポイントを解説
いえすたいる編集部
KAKUTO
最近は「洋服(特に裏原系)」と「kpop」にハマっています! 息抜きにする「読書(主にミステリ小説)」もちょっとしたマイブームです。 これから家を建てる皆様へ、少しでもお役に立てる情報発信を 私自身も日々勉強しながら更新してます!