2024.12.23
【茨城】『おうちの断熱って?』Vol.3 新築の段階で光熱費を減らそう!
『おうちの断熱』Vol.3では、2025年4月より基準義務化となります『一次エネルギー消費量削減』についてお伝えしていきます。
一次エネルギー消費量を減らす(≒光熱費を減らす)メリット・必要性、そして設備や断熱性能の重要性についておわかり頂けるよう、
丁寧にお伝えをしていきます。
2025年4月より基準の義務化がされます『一次エネ』はご存知ですか?
一次エネルギー消費削減率とは、いわゆる『光熱費をどれだけ減らせるか』
『一次エネルギー』ときくと、難しく感じるかもしれませんが、
ざっくり簡単に申し上げますと、光熱費(特に電気やガスをどれだけ消費したか)です。
2025年4月より基準適合義務化がされます、『一次エネルギー消費量削減率 0%以上』は、
国が作成したプログラムによって、基準値に対してどれだけエネルギー消費を削減できたか(光熱費などの消費を減らせたか)が基準になります。
断熱や設備の性能を一定以上に上げなくてはいけませんが、住人への光熱費削減という大きなメリットがあります。
断熱や一次エネの基準値について知りたい方はこちら
【2024年最新・茨城】『断熱等性能等級』『一次エネルギー消費量等級』 ~住宅の省エネ基準についてわかりやすく解説します~
光熱費は長いスパンで見ると、建築費同様の大金!
建築費は少なくとも2,000万円以上と、まとまったお金になりますが、
光熱費も住み続ける間かかり続けますので、長いスパンでみると、建築費同様にお金がかかることがわかります。
月2万円×12か月×35年=840万円です。
例えばですが、
オール電化にし、昼間湯沸し機能のエコキュートを設置、太陽光発電にて得た電気で昼間の消費電力を限りなくゼロにすることで、
トータルの光熱費も大きく下げられることがわかるでしょう。
おうちの『断熱性能を上げ』『エコな設備を採用』することで光熱費を減らせる
光熱費を減らすといいますと、『節電』『倹約』のイメージをお持ちになると思います。
こちらは正解でありますが、ケチにならずに光熱費を抑えることができます。
おうちの断熱性能を上げることで、エアコンの稼働時間を抑えられますし、
高断熱浴槽にすることで、追い焚きをせずに家族が時間をずらしてお風呂に入ることもできます。
1つ1つ、設備を良くしていくことで、快適性を保ちながら光熱費を抑えていくことができます。
光熱費を減らす(一次エネ性能を上げる)設備とは?
給湯器
従来型の石油給湯器、ガス給湯器、そして潜熱回収型給湯器(エコジョーズ)や、エコキュートなど、様々な種類があります。
エコキュートは、電気でヒートポンプを回して周辺の熱を使ってお湯をわかす、環境にやさしい給湯器です。
(電気ヒートポンプは、乾燥機などでも使われており、光熱費を抑えられることでおなじみです)
電気とガスを併用してお湯を沸かす、ハイブリッド給湯器も広まってきています。
エコキュートよりさらにエネルギー消費を抑えることができます。
換気設備(24時間換気)
シックハウス症候群対策の為に、24時間換気が義務付けられていますが、そちらの換気扇もエネルギー計算の対象になっています。
ダクト式のもの、壁付け式のもの、排気のみを行うもの(3種換気)、給排気両方行うもの(1種換気)様々なものがあります。
また、熱交換器がついている換気扇もおすすめです。(上記)
冬でも室内の熱を逃がさず、夏でも室内に熱を取り込まないのが熱交換です。
※画像引用元 Panasonic 全熱交換器の仕組みを図を用いて解説!
https://solution.hvac.panasonic.com/blog/topics/mechanism-of-total-heat-exchanger
暖冷房設備
ルームエアコン以外の暖房等(FF暖房、蓄熱暖房、ファンコンベクター、床暖房など)を採用する際は注意が必要です。
エアコンについては、省エネ性能が3つに区分されており、高性能であるほど、光熱費も抑えることが出来ます。
※エアコンの目安帖数は、過去の省エネ性能が低い時代に決められたものとなっています。
オーバースペックになってしまう可能性が高いため、検討の際に工務店に聞いてみることをおすすめします。
(いえすたいる編集部スタッフも、一部把握しておりますので、お気軽に問合せ頂けましたらお伝えします)
照明
リビングや、寝室・洋室等(その他の居室)、非居室ごとに、どういった照明が使われているかを計算します。
全てLED照明であることが現状最も光熱費削減となります。
蛍光灯や白熱灯がある際は注意が必要です。
また、調光スイッチや人感センサーなども、照明の使用時間やワット数を抑えられますのでおすすめです(だいぶメジャーになってきました)
太陽光発電設備
一次エネルギーの計算上は、太陽光を含めない指標・含める指標それぞれがあります。
一方、実際に住んでからの光熱費は当然、電気料金の明細は1枚ですので、太陽光発電による恩恵を毎月感じることができるでしょう。
日中発電した電力をそのまま使う(自家消費)場合と、電線に流して売電する、蓄電池や電気自動車にためて使うといった複数のケースがあります。
上記にて軽く紹介しました、昼間湯沸しエコキュートは、日中得た電気を使ってお湯を作り、夜お風呂に入る、といったもので、電気代削減に効果があります。
また、日没前にエアコンで部屋を暖め始め、帰宅後にエアコンを弱めるといったことでも光熱費削減に効果があるでしょう。
太陽光発電といえばZEH 詳しく知りたい方はこちらもどうぞ
光熱費0を目指すZEH(ゼッチ)にするには?Vol.1~メリット・デメリットをわかりやすく解説~
設備性能のみによらないことに注意!
断熱材やサッシの性能(断熱性能)
おうちそのものの断熱性能を一定以上に上げることも重要です。
給湯や空調などの性能が良くても、おうちの断熱性能が低かったり、
間取りがあまり考慮されていなかったりすると、せっかくの設備の恩恵も受けることができません。
まずは外皮計算や一次エネルギーを通じて、効果的な仕様を考えていくことがおすすめです。
リビングや洋室などの用途ごとの床面積割合
床面積の割合なども一次エネルギーの消費には関わってきます。
わかりやすいところでは、LDKに設けるエアコンです。
LDKの面積がおおきければ大きいほど、エアコンで同じ温度まで暖める/冷やすにはより多くの時間・エネルギーが必要になります。
エネルギーの計算自体はとても複雑なようですが、照明なども恐らく同様の計算方法になっていると思われます。
◆吹抜けや小屋裏(隣と繋がっている)も床面積としてカウントされますので、注意が必要です。
実際に、吹抜けがあることでエアコンでの暖まりにくさや、上下での大きな温度差など、住み心地にも影響が出ますので注意が必要でしょう。
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まとめ
光熱費削減といった視点にて、『一次エネルギー消費量削減』のポイントをお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
昨今、ZEHやLCCMなどと『おうちの省エネ』も意識されるようになってきていますし、国が引上げを誘導しています。
数年後に後悔することのないよう、しっかりと仕様も考えておく必要があると思います。
下に、省エネや光熱費削減に強い工務店一覧を掲載しますので、ぜひ尋ねて頂けたら幸いです。
お読み頂きまして、ありがとうございました。
いえすたいる編集部
のぶりん
鉄道・飛行機・旅行の大好きな「のぶりん」です! 住宅の省エネや申請等に携わっています! 工務店の魅力を広くお伝えできるよう日々頑張ってまいります!