2020.07.10
注文住宅と建売住宅 どちらが合っている? わかりやすく解説します!
家を建てるとき、ゼロから住宅の設計をして建てる注文住宅と、既に建築や計画が進んでいる住宅を購入する建売住宅というスタイルが主にあります。どちらが向いているかを考えられるように、メリットやデメリットをまとめてお伝えします。
【注文住宅編】メリット・デメリット
注文住宅のメリットとは?
注文住宅は、家の設計をゼロから進めていけるため、自由に仕様を決めていくことが出来ます。
デザイン等、設計士に依頼することで、要望を最大限反映させた住宅を建てることができます。
希望を反映させるほど予算は大きくなりますが、お金をかけたい箇所、かける必要がない箇所にてメリハリをつけることで、予算をカスタマイズすることも出来ます。
注文住宅のデメリット
文字通り「ゼロから」家の間取りや仕様を考えて建てるまでを進めていくため、時間が相当かかってしまいます。土地探しを含めると、短くとも1年半以上はかかるのではないでしょうか。
また、既に建っている住宅と違って、完成後の住宅のイメージが想像しづらいということもデメリットとして挙げられます。その為、失敗しないように綿密な打ち合わせが必要であり、時間がかかってしまうようです。
注文住宅が向いている人とは?
注文住宅の場合、どこに建てるかという土地探しから始まります。そのため、既に土地を持っていると、その分時間をかけずに住宅を建てることが出来ます。
また、時間や労力を費やしても希望の住宅を建てたい!というような、住宅へのこだわりや希望する工法がある場合についても、向いているといえるでしょう。
注文住宅でのお金のやりくり
土地と住宅をそれぞれ購入した場合、それぞれでローンを組むことになります。
住宅ローンは完成後の住宅を担保にするため、住宅完成後から融資が実行されます。
しかし、右の画像のように、最終金以外の支払で手持ちがないような際は『つなぎ融資』を利用します。
住宅ローンの融資実行時に、つなぎ融資は完済になります。融資を二重で組むため、その分お金は少しかかってしまうようです。
【建売住宅編】メリット・デメリット
建売住宅のメリット
分譲地で多く住宅を建てて売られるという性質上、注文住宅よりも安くなるというメリットが挙げられます。
その場所自体が分譲住宅地として整備されていることもメリットといえるでしょう。
既に住宅が完成しているときは、実際に住み始めた時のイメージがしやすいことも、建売住宅ならではのメリットです。
住み始められるまでの時間も短く、現場見学や内覧・お申込みを経て、契約からお引渡しまで早くとも1か月、建築が始まる段階では4か月ほどが多いようです。
建売住宅のデメリット
住宅の仕様については殆ど決まっているため、設計の自由度が低いことがデメリットといえます。
左の写真のように、同じような住宅のため、個性に乏しいということもあります。
既に建ってしまっている住宅の場合、建築される過程がみられないため、この点は少し不安要素ともいえそうです。
建売住宅が向いている人とは?
注文住宅と違い、土地探しや住宅の細かい仕様打ち合わせがないため、手間や時間をかけたくない方に向いているといえます。
仕様やデザインなどもある程度定まっていることから、その中からどの家に住むかを選びたい、という方にも向いているようです。
契約から早くとも1か月~で住み始められるため、なるべく早めに入居したい方にもおすすめといえます。
建売住宅でのお金のやりくり
注文住宅では、土地と建物が別々のローンとなっていましたが、建売住宅の場合は、土地・建物がセットで売られるため、住宅ローンは一括でまとめて購入することができます。
建築条件付き土地を買って注文住宅を建てる場合とは?
注文住宅と建売住宅の主な概要をご紹介しましたが、「建築条件付き土地」というものについてもお伝えします。
建築条件付き土地とは、注文住宅を建てる前提での土地、という意味ですが、注文住宅に比べて、住宅会社や仕様、工法が限定されるという特徴があります。
注文住宅に比べて不自由な分、コストも抑えることが出来ますが、間取りなど、変更できる仕様もあるようです。変更できる箇所の範囲内でカスタマイズしたい方向けといえそうです。
まとめ:注文・建売住宅のどちらが向いている?
注文住宅、建売住宅ともメリット・デメリットがあることをお伝えしました。
理想的な住宅像があり、こだわって建てたい方にとっては注文住宅が合うといえそうです。
また、こだわりがそこまでなく、時間や労力をかけたくない方へは建売住宅が向いているようです。
その間といえるのが「建築条件付き土地」で建てる注文住宅です。
自由度は限られているけど、間取りなど少しカスタマイズはしたい方は、こちらが向いているのではないかと思います。
一生に一度の大きなお買い物ですので、じっくり学びながらご自身に合った住宅スタイルを考えていくのが良いのではないかと思います。
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いえすたいる編集部
のぶりん
鉄道・飛行機・旅行の大好きな「のぶりん」です! 住宅の省エネや申請等に携わっています! 工務店の魅力を広くお伝えできるよう日々頑張ってまいります!