2020.12.07
吹き抜けのある暮らしとは ~吹き抜けのメリットとデメリット~
新築で注文住宅を建てる際、「吹き抜け」を取り入れることを検討される方も多いのではないでしょうか。
吹き抜けのある暮らしは、開放的で明るく、おしゃれな空間をつくることができます。
しかし、注意すべきポイントがいくつかあるのも事実です。
今回は吹き抜けを取り入れる際の、メリットやデメリットについてご紹介いたします。
吹き抜けのメリットとは
開放感を得られ、部屋を広く見せられる効果がある
吹き抜けがあるメリットといえば、開放感を得られるということではないでしょうか。
天井が高くなることで、視野に入る空間が実際の広さより広く感じられます。
玄関やリビングを吹き抜けにすることにより、1階2階の上下がつながり、圧迫感の少ない快適な空間をつくり出すことができます。
窓からの日差しにより、部屋が明るくなる
吹き抜けの2階の位置に窓を設けると、そこから太陽の光がふり注ぎ、部屋全体が自然と明るくなります。
また、吹き抜けの天井に天窓を設けると、季節や時間に関係なく光が入るので明るさを確保することができますが、夏の日差しが強い日はシェード(日よけ)を設置するなどの工夫が必要です。
夜は照明が必要になりますが、昼間は照明とはまた違った優しい明るさを取り入れることができるでしょう。
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風通しがよくなり、部屋の換気がしやすくなる
立地や間取りにもよりますが、高いところと低いところにある窓を開けると、風が通り抜け、部屋全体の換気をすることができるでしょう。
窓の種類によって風の入り方、抜け方が違ってきますので、その点は工務店などの建築のプロに相談してみてください。
また、天井にシーリングファンを設けることで、風や空気を循環でき、より快適に過ごせます。
吹き抜けのデメリットとは
2階の部屋や収納スペースが減る
吹き抜けを設けると、1階の天井部分が空間となるため、単純に2階のスペースが減ってしまいます。2階の部屋や収納スペースを削ることになりますので、廊下やバルコニーを小さくするなど、家全体のバランスを考える必要があります。
お子さまの成長にともない、将来2階に子ども部屋を作りたいなど、居住スペースを十分確保したい場合は要注意です。
掃除やメンテナンスが大変になり、コストがかかる可能性もある
吹き抜けの高い部分にある窓や照明、シーリングファンの掃除が大変になります。自分たちでできない場合、足場が必要になり、専門の業者に頼むことになるなど、費用がかかってしまう可能性があります。
照明はLED対応のものにすれば、交換の頻度を減らすことができますし、吹き抜けに梁を設けることで梁部分に照明機器やシーリングファンを取り付ければ、自分たちで交換や掃除ができるかもしれません。
いずれにしても、掃除やメンテナンスのことは考慮しておいたほうがよいと思われます。
冷暖房の効果を得るまでに時間がかかる
吹き抜けがあると空間が広くなるため、冬は部屋が暖まりにくく、寒いのでは?と心配される方もいらっしゃると思います。暖かい空気は上部にたまる性質があるので、シーリングファンの設置やサーキュレーターを置くなど、対流をうながすようにしましょう。
また、気密性や断熱性を高める構造にする、全館空調にする、床暖房を設置するなど、工務店や設計士などのアドバイスを受けることをおすすめします。
まとめ
吹き抜けを設けることで得るメリットと、注意すべきデメリットをご紹介しましたが、いかがでしたか。
吹き抜けのある家はとても魅力的ではありますが、住んでから「失敗した」と後悔しないためにも、しっかりと理解しておく必要があります。
吹き抜けを検討される際は、間取りや構造、コストのことなど、「いえすたいる」の工務店にぜひご相談ください。
また、デメリットを軽減するためのアイデアとして、太陽光発電システムを設置する→屋根への直射日光を防ぎ2階部分の暑さを軽減できる・太陽光発電で光熱費をまかなえるかも、高性能住宅(ゼロエネルギー住宅)にする→気密性・断熱性を高め寒暖の悩みを軽減できる、などもあります。
参考としてこちらのコラムもご覧いただければと思います。
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いえすたいる編集部
もうりす
食べること、歌うことが大好きウーマンです。 お休みの日は美味しいものを求めていろいろなところへ出かけています。 皆様の家づくりの参考になるような情報を発信していけたらと思っています。