2021.07.29
【住環境・ライフスタイル】アトピーやアレルギーを予防・改善するには?
アトピー性皮膚炎やアレルギーといった症状は、食生活から身の回りの化学物質、ストレスまで、様々な要因によって引き起こされるようです。
その症状とは無縁に暮らしたいものですし、もし発症してしまっても、回復できるような住宅に住みたいものですね。
このコラムでは、住宅・生活習慣の2つの側面から、アトピーやアレルギーになりにくい・回復するアイデアをご紹介していきます。
アトピーやアレルギーを発症する要因とは?
アトピーの要因は、乳児期から発症するものから、成人になってストレスや食生活によって発症するといったものまで、様々なものが存在します。
遺伝子レベルの問題はどうすることもできませんが、私たちが生活に取り入れられることはぜひ取り入れたほうが良いと思います。
実践できることは、住宅レベルの話から、日常生活のストレスとの向き合い方まで、多岐にわたります。
代表的な内容についてお伝えしてまいります。
住環境の工夫
化学物質の少ない、身体にやさしい住宅がおすすめ
化学物質や人工的に作られた物が身体に良くないということは、イメージがつくと思いますが、現代の住宅には多くの化学物質が使用されています。
具体的には部屋の壁紙(クロス)の接着剤が挙げられます。
シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドなどに対しては、2003年に建築基準法によって換気回数等による改善措置が取られました。
それでも、どうしても多くの化学物質が住宅に使われているのが現状です。
化学物質の吸収を減らした快適な生活をしていくには、無垢材のような天然素材を住宅に取り入れていくことが重要でしょう。
高断熱住宅はアトピーにも身体にも良い?
断熱性能の高い住宅に住むと、冬場の温度低下をおさえることができ、少ない暖房の稼働で暖かい温度を維持することができます。
この高断熱住宅ですが、暖かく快適な住環境によって、アトピー性皮膚炎やアレルギー疾患、その他さまざまな病気の改善率が上がっているという研究結果があります(出典:近畿大学 http://dannetsujyutaku.com/serial/column/1_index/1_02)。
なかなか断熱性能というものは実感しづらいものです。
しかし、アトピー予防・改善を含め健康への恩恵もあり、国の補助制度なども充実している為、積極的に取り入れていくと良いでしょう。
『気密性能』も大事。 高気密・高断熱住宅を学べるコラム記事はこちら
【ZEH基準とは?】快適な省エネ住宅(高気密・高断熱住宅)を知る、おすすめ記事5選
生活の工夫
ハウスダストや汚れを掃除で減らす
アトピー性皮膚炎やアレルギー疾患の原因には、動物の細かい抜け毛や『ハウスダスト』、『ダニの死骸等』が挙げられるようです。
最終的には個々の体質や体調によって発症するかどうかが決まると思いますが、部屋の過度な汚れはアレルギー含め、体調不良の原因となるため、こまめに掃除をしておくことが重要でしょう。
また、窓にできる結露や、水滴によるカビについても健康に悪いため、拭き取ってあげることが大切です。
添加物や化学物質の少ない食事を
身体に吸収される化学物質は、皮膚からの吸収のほか、食べ物からも吸収されてしまいます。
今やどこで売られている食べ物にも入っているような、食品添加物や化学調味料なども蓄積されると身体に悪い影響を与えるようです。
私『のぶりん』自身も、大学生時代は重症アトピーを患っていました。
漢方や針きゅうで治したのですが、先生からは『体内の毒素排出の最終手段として、皮膚から出している』と教えて頂いたことが印象的でした。
化学物質などは身体で解毒されて排出される過程をたどりますが、その過程で肝臓や腎臓にも負担をかけてしまいます。
コンビニ弁当やスナック菓子などを多く食べる習慣がある場合は、自然に近い野菜や良質なたんぱく質を中心にした食事へシフトしていくのが良いでしょう。
ストレス解消法を積極的に生活習慣に取り入れる
アトピー性皮膚炎の発症要因として、化学物質や体質のほかに『ストレス』といった心理的要因も考えられます。
現代社会はストレス社会といわれており、誰でも気がつけばストレスを蓄積してしまう日々を生きています。
自分の以外の他人がどうにかしてくれるということはありませんので、自分で上手にストレスに向き合って解消していくことが大切です。
ストレス解消法を『ストレス・コーピング』と呼びます。趣味やヨガ、温泉、スポーツなど、多くの解消法を持っておくことで、上手にストレス解消をすることで健康な身体を維持できるでしょう。
ストレスをためない生活動線も大切
家事動線は「いい間取り」から。家事ラクポイント解説!
まとめ
このコラムでは、アトピー性皮膚炎やさまざまなアレルギーを予防・回復するのに良い『住環境』『生活習慣』についてご紹介してきました。
快適な環境も大切ですが、ストレス解消含め、ご自身でできることを実践していくことが大切だと思います。
楽しみながら健康に日々を送るためにも、貴方にあった生活スタイル(いえすたいる)が見つかれば幸いです。
建築実例で様々なスタイルを紹介していますので、そちらもぜひご覧頂ければと思います。
お読みくださいまして、ありがとうございました。
いえすたいる編集部
のぶりん
鉄道・飛行機・旅行の大好きな「のぶりん」です! 住宅の省エネや申請等に携わっています! 工務店の魅力を広くお伝えできるよう日々頑張ってまいります!