2020.05.12
リビング階段の特色、デメリットや工夫例をお伝えします!
このコラムでは、おしゃれで効果的な演出をもたらす「リビング階段」についての要点をお伝えします。
デメリットも工夫によっては、十分緩和させることができる等、家選びや間取り検討の際のヒントになるようまとめてみました。
リビングに階段を設置するか、廊下に設置するか。
とてもおしゃれなリビング階段。
リビングのど真ん中に設置したり、隅に設置したりなど、様々な方法があります。
リビング階段のメリット・デメリットを理解して、将来に役立てて頂けたら嬉しいです!
リビング階段 4つのメリット
メリット(1)明るくおしゃれなリビングになる
リビングから直接2階へ繋がっているため、光が入りやすいのが特徴です。
写真のようにリビングの真ん中に設置した場合(ストリップ階段と呼びます)、とてもおしゃれで良いアクセントになりますね。
廊下に設置することに比べ、明るくおしゃれになるのが特色といえます。
メリット(2)同じ広さでも、開放感が感じられる
階段単独の部屋になるわけではなく、リビングから繋がっているため、ほぼ同じ広さでも広く感じられます。
2階の部屋とつながっていることで、開放感も感じられます。
メリット(3)家族のコミュニケーションが増える
2階へ行くには、リビングにある階段を歩いて行かなくてはなりません。
子供部屋や書斎などは、2階に設置されることが多いです。
そのため、お子様が勝手に出かけたりすることもなく、お互い秘密を持ちにくいことがメリットといえそうです。
2階にいる家族へ声をかけやすいこともまた、メリットといえます。
メリット(4)吹き抜けと合わせることで、更に良さが引き立つ
リビングの真ん中に設置した場合は、吹き抜けとの相性がとても良いといわれています。
まっすぐの階段はもちろん、やや階段自体の形状を変えてみたり、らせん状にされることもあります。
吹き抜けにすることで、より光も入りやすくなって気持ち良い空間が生まれます。
4つのデメリット
デメリット(1)2階まで繋がっており、冬の寒さを感じやすい
1階と2階が1つの空間になっているため、冬場は暖房で温まるまで時間がかかることは容易に想像が出来ます。
しかし、ある程度の断熱性能がある住宅の場合、住宅の中の温度もそこまで下がることがないため、昔に比べればそこまで心配は不要ではないかと思います。
断熱材は特定の部屋ではなく、家全体を覆うものです。
断熱の質を高めると比例してお金もかかりますが、健康の為には不可欠なものともいえそうです。
デメリット(2)家族のプライバシーが保たれづらい
家族が毎日リビングで顔を合わせることになることと、2階と繋がっているため、家族1人1人のプライバシーが少し弱くなります。
お子様が小さい頃は気にならなくとも、大人になった時にどういう感じになるかというのも想定しておく必要があります。
デメリット(3)リビングに人が集まることでの緊張感がある
来客をリビングに招いた際は、他の部屋に行くときもリビングを介していかなくてはいけないため、あまり恥ずかしい格好をしてはいられなくなります。
リビング自体も綺麗にしておくことはもちろんですが、階段の位置についても考える必要があります。
こちらは後ほどご説明します。
デメリット(4)音やニオイも2階へ共有されてしまう
当然1階と2階が繋がっているため、音やニオイも流れて行ってしまいます。
魚や焼き肉の香りも、2階に上がってしまうため、換気なども工夫する必要がありそうです。
テレビや家族の会話の音についても、プライバシーと関連して、一度冷静に想定してみる必要があります。
デメリットを乗り越え、良いリビング階段を建てるには?
デメリットは、工夫次第では気にならなくなる(解決される)ものです。
同じ空間で繋がっていることでのプライバシーや、寒さについての工夫例をお伝えします。
寒さ対策編 カーテンロールや引き戸など
住宅の断熱性能を高めることがもちろん大切ですが、カーテンロールや引き戸を1階の階段入り口に設置することで、冷気が2階から降りてこないようにになります。
ただし、吹き抜けであったり、最初の写真のような開放的な階段の場合では限界もありますので、
やはり断熱性能を高めておくことで後悔しないのではないかと思います。
プライバシー対策編:部屋の隅っこに階段を設置
階段の設置場所を、部屋の隅っこや玄関寄りにするだけでも、多少プライバシーの観点からは過ごしやすくなるのではないかと思います。
1階側か2階側に扉をつけることも、寒さ対策もできますし良いかもしれません。
まとめ
リビング階段のメリットやデメリット、そして工夫例についてお伝えしました。
階段の周りが壁に囲まれていない階段(ストリップ階段)はとてもおしゃれで見ごたえがありますが、その分寒さやプライバシーなどへの影響もあるようです。
階段の設置場所についても慎重に考える必要があり、場合によってはリビングの隅に階段を置いたり、壁に覆われた階段(箱型階段といいます)にすることも良いのではないかと思います。
スキップフロアや、断熱性能の高い住宅の1つであるZEH住宅についての記事へのリンクを掲載しますので、ご参考にして頂けたら幸いです。
お読みくださいまして、ありがとうございました。
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いえすたいる編集部
のぶりん
鉄道・飛行機・旅行の大好きな「のぶりん」です! 住宅の省エネや申請等に携わっています! 工務店の魅力を広くお伝えできるよう日々頑張ってまいります!