2022.09.27
最終更新日 2023.02.08
【茨城県/2022年度】~グリーン化・こどもエコすまい・ZEH等~ 新築戸建向けの省エネ補助金を解説
2050年の脱炭素化に向けて、国や自治体から様々な『住宅省エネ補助金』が用意されるようになりました。
地域型住宅グリーン化事業はもちろんのこと、『こどもエコすまい住宅支援事業』や『環境省ZEH』、その他自治体の補助金等も含めて紹介したいと思います。
2022年10月1日からの基準引上げ等の最新情報を取り入れますので、そちらも含めて参考になれたら幸いです。
補助額の大きさが人気! 『R4年度地域型住宅グリーン化事業』
住宅の省エネ補助金の中でも補助金額が大きいのが、こちらの『グリーン化事業』です。
長期優良住宅の新基準(ZEH水準)や、ゼロエネルギー住宅(通称”ZEH”)では、125万円や140万円といった補助金枠が用意されています。
建築主の片方が40歳未満の場合や、18歳未満のお子さまがいらっしゃる場合、予算をおさえられれば+30万円の『若者・子育て世帯加算』を使うことも可能です。
グリーン化事業補助金は、グリーン化『グループ』に工務店が所属していないと使うことが出来ないため、予めこの補助金が使えるか確認しておくと良いでしょう。
詳細については、下記のコラムを是非お読みください。
【2022年/住宅/補助金】令和4年度地域型住宅グリーン化事業 Vol.1 最大補助金190万円に!
補助要件の中に『耐震性』が今年より求められます。
昨年度までは、省エネ性能の高い住宅に純粋に補助金が出ていましたが、『高断熱化』や『太陽光設置』によって住宅が重くなることで、耐震性が下がるのではないかという研究結果により、『耐震等級』が急遽要件に加わりました。
通常の住宅は耐震等級1という耐震性ですが、強度を高め、その計算結果で証明書を取ることで『耐震等級2』『耐震等級3』などの認定を受けることができます。
グリーン化補助金では、ZEHなどのうち、耐震等級1の補助金を限りなく用意しないようになっており、注意が必要です。
なお、10月1日からの『長期優良住宅』は耐震等級3が要件化されました。(9/30までの旧基準では耐震等級2でも可能でした)
耐震性について詳しく知りたい方は、次のコラムをご覧ください。
【耐震性/等級/木造】耐震等級3とは?省エネ住宅の推進で見直される『住まいの安心と安全』
『ZEH』をご存知ですか? いえすたいるで楽しく学べるおすすめ記事をご紹介します。
国の法改正があり、『ZEH』が身近な存在に変わりつつあります。
『ZEH』含め、認定住宅などの高断熱住宅について、住まいづくりの前に学んでみてはいかがでしょうか。
【ZEH基準とは?】快適な省エネ住宅(高気密・高断熱住宅)を知る、おすすめ記事5選
認定住宅も補助額100万円! 『こどもエコすまい住宅支援事業』
『グリーン化事業』にて、『若者・子育て世帯加算』というものを紹介しましたが、こちらの補助金は、そちらの要件(建築主の片方が40歳未満の夫婦、もしくは18歳未満の子がいる世帯)を満たすことが新築での大前提となります。リフォーム等は要件にはなっておらず、補助金加算条件です。
『ZEH』『性能向上計画認定住宅』『認定低炭素住宅』『長期優良住宅』とも全て補助額100万円の対象となります。
グリーン化に比べて補助を得るのが容易な補助制度ですが、先着順の為、予算状況などはこまめにチェックするのが良いでしょう。
詳細については次のコラムをご覧ください。
【茨城/2022年度 新築省エネ補助金】こどもエコすまい・ZEH・LCCM補助金等の脱炭素に向けた補助金を解説。
1年に数回に分けて公募される補助金 『環境省ZEH・経産省ZEH+など』
その他にもいくつかの補助金が用意されています。
『環境省ZEH補助金』は、R4年度では55万円/戸となっていますが、省エネ性能のより高い『ZEH+』では、100万円の補助金を取得することができます。
1年あたり複数の公募期間があり、工事期間が定められています。工事期間は他補助金制度より短めですので、注意が必要でしょう。
蓄電池やV2Hなどでの加算も可能な為、次の世代の高性能住宅に関心がある際は、より魅力的かもしれません。
未来の省エネ住宅? 『LCCM住宅補助金』も要チェック
LCCM住宅はご存知でしょうか?
あまりZEHや認定住宅のように普及している住宅ではないですが、木材伐採から解体までをCO2削減ゼロに相殺するような住宅を指し、真の省エネ住宅ともいえます。
こちらの住宅も補助金がありますので、グリーン化等とあわせて、検討してみてはいかがでしょうか。
こどもエコすまい含め、環境省ZEH等の様々な補助金を紹介しています。
【茨城/2022年度 新築省エネ補助金】こどもエコすまい・ZEH・LCCM補助金等の脱炭素に向けた補助金を解説。
『LCCM住宅』や、HEAT20などといった高断熱住宅について詳しく知りたい方はこちらを。
高断熱住宅の『Heat20』『LCCM住宅』『ZEH』とは? わかりやすくお伝えします!
茨城県内で使える住宅関連補助金 一例をご紹介
水戸市に家を建てる際に使える補助金(一例)
条件等はありますが、以下のようなものがございます。
水戸市子育てまちなか住宅取得補助金(最大50万円)・・・対象区域(中心市街地)に住宅新築、中学生以下の子供がいること等が条件
住宅用太陽光発電システム設置補助(上限3万円 1万円/kW)・・・水戸市内に未使用太陽光の設置。容量10kW未満であること等が条件
浄化槽設置補助制度(98,000円~1,049,000円)・・・指定区域に浄化槽を設置する場合に適用。
中小企業勤労者(未組織勤労者)支援制度・・・利子補給制度。借入額又は1,500万円のいずれか低い額×年1%(もしくは利子の低いほう) 保証料全額
4つ目の『中小企業勤労者(未組織勤労者)支援制度』については、住宅資金の他、生活・教育資金などの補助も受けられるようです。
詳しくは 水戸市商工課 HP をご覧ください。
あくまでこちらは水戸市の一例であり、日立市や土浦市など、他市町村では実情に応じた様々な補助制度が存在します。
住宅新築の際は、そのあたりも含めて検討されると良いでしょう。
『注意!』 国の補助金との併用ができるか、自治体への確認が必要
一例を紹介しました自治体の補助金ですが、グリーン化事業などの国の補助金との併用ができるかどうかについては、確認が必要です。
国庫から自治体へお金が入り、そちらが補助金で使われている、なおかつ、補助対象が同じ(省エネ等)場合ですと併用NG、といったことがあります。
*浄化槽補助金は、グリーン化事業などの補助金の対象外としているため、併用できることが多いです。
まとめ
グリーン化事業補助金等、2022年度中に茨城県で活用可能な補助金を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
省エネ性能の高い住宅は快適性や健康等の質も向上させ、補助金以外にもメリットが多くあります。
様々な高断熱住宅が存在しますので、一番住みやすそうな住宅を考えてみるのも良いのではないでしょうか。
いえすたいる工務店の勉強会もためになると思いますし、オンライン開催も増えていますので、下記イベントにもぜひご参加頂けたら幸いです。
お読みくださいましてありがとうございました。
いえすたいる編集部
のぶりん
鉄道・飛行機・旅行の大好きな「のぶりん」です! 住宅の省エネや申請等に携わっています! 工務店の魅力を広くお伝えできるよう日々頑張ってまいります!