2022.10.31
最終更新日 2023.12.26
ZEH住宅とは?ゼロエネ?ZEH水準?太陽光を搭載し光熱費を減らしてお得に生活できる家!
皆さん『ZEH(ゼッチ)』という言葉を一度は聞いたことがあるでしょう。また、最近『ZEH水準』という似た用語も聞いた方もいるのではないでしょうか?今回のコラムでは改めて『ZEH住宅とは何か?』『ゼロエネ?』『ZEH水準との違いは?』『ZEH住宅にすると何がいいの?』等の観点からまとめてみました。国が進める住宅の省エネ化。これを読んでマイホームの参考にしてみてください。
ZEH(ゼロエネルギー住宅)とはどんな住宅?条件は?
定義を見ても「UA値」とか「エネルギー消費量」とかのワードではイメージがつきにくいでしょう。結論、簡潔に言うと『家の中で「使う電力」より「創る電力」が多い家』がZEHです。ではここからは、上記の4つの基準をもとに『「使う電力」より「創る電力」が多い家』にするために必要なことは何かをまとめていこうと思います。
使う電力とは具体的に何か?使う電力を抑えるために必要なことはどんなこと?
外皮性能値(UA値)と一次エネルギー消費量を考える
なんとなくイメージできることは、家庭で使う電力を抑えるために省エネの「家電」を買いそろえて消費電力を抑える。これももちろん生活するうえでは必要な意識です。ただその前に、家を建てる段階で「使う電力」を抑えることを検討する必要があります。そこでポイントとなるのが「外皮性能(UA値)」と「一次エネルギー消費量」。この2つです。
まずは外皮性能値を上げることで「熱」を「断」つ性能の高い家を目指します。住宅において「熱」は、冬場は「逃げる」、夏場は「入る」。なので断熱性能が高ければ冬場は室内の温かい熱が逃げにくく、夏場は熱が入らずに涼しい家となるのです。断熱性能を上げることは次の『一次エネルギー「冷暖房設備」の消費量』にも大きく関与してきます。
一次エネルギー消費量を抑えることの重要性
(図参照: 経済産業省 資源エネルギー庁「家庭向け省エネ関連情報 省エネって何?」)
上の図を見ていただくとわかる通り、一次エネルギーに該当する「冷暖房設備」「給湯設備」の2項目で家庭内消費エネルギーの半数以上を占めていることが分かります。さらに近年は「リモートワーク」等で家の中にいる時間の増加するケースも見受けられます。一次エネルギー消費量を抑える重要性はこの図だけでもかなりインパクトがありますよね。先に触れました「断熱性能」を高めることで「冷暖房設備効率(エアコンの効き)」を高めることもできます。ZEHの基準である断熱性能や一次エネルギーを定義の数値まで高めるために必要なことは下記のコラムもご覧ください。
【2024年最新・茨城】『断熱等性能等級』『一次エネルギー消費量等級』 ~住宅の省エネ基準についてわかりやすく解説します~
似た言葉でよく聞く『ZEH水準』は外皮性能値(UA値)と一次エネルギー消費量のこと
2022年4月から、断熱等級5・一次エネルギー等級6が新設され、2022年10月以降、認定住宅である『長期優良住宅』『認定低炭素住宅』等の、「外皮性能」「一次エネルギー消費量」の基準値が引きあがりました。そしてその等級・基準値はよく『ZEH水準』という言葉で表されます。何かというと「外皮性能」「一次エネルギー消費量」の等級基準値はZEHと同じ数値ですよ。また認定住宅を建てる際はZEHと同じ数値までもっていきましょう。という意味です。2022年9月までの基準値からどれだけ変化しているかなど気になる方は、参考までにこちらのコラムをご覧ください。
【省エネ住宅/ZEH水準】2022年10月より認定水準引き上げ改正に!~長期優良住宅・認定低炭素住宅・ZEH(ゼロエネ)はどれを選択すべき?~
最後に「太陽光発電設備」を搭載してエネルギー消費量を「ゼロ」に
ZEHにするために外皮性能を高め、設備での消費エネルギーを削減したら、最後に太陽光発電設備を搭載します。外皮性能や一次エネルギー消費量を加味して、最後に「どれだけ太陽光パネルを搭載する必要があるか。」を検討し、最終的に『家庭で消費するエネルギー量≦太陽光発電設備によるエネルギー創出量』の構図が完成できれば晴れて『ZEH(ゼロエネ住宅)』となるわけです。ZEH水準住宅とZEH(ゼロエネ住宅)との大きな違いは「太陽光発電設備」が搭載されているかいないか。という点です。
『ZEH』の評価は『BELS』にて取得できます!
【2024年版・茨城】BELSとは何かご存知ですか? ZEHとの違いや、星の数による省エネ表示など、丁寧に解説します!
ZEHにすると何がいいの?
光熱費の削減~『売電』から『自家消費』時代へ~
一般住宅と比べて、太陽光発電でエネルギーを補うので電気代の負担はほとんどなくなります。ここで一つ。ゼロエネにしたら電気代が無料になるんじゃないの?と疑問に思う方もいるでしょう。ただ、ゼロになるのは「料金」ではなく「エネルギー」なので、決して無料というわけではありません。エネルギー消費量の中には一般家電は含まれていない他、夜間は太陽光発電もないので電気を買う必要があります。それでも光熱費は大きくカットできますし、蓄電池などの付随する設備を+αで設置すれば、夜間に買う電気も少なくできるのでさらに大きな削減効果も期待できます。
売電単価の減少・電気代の高騰で拍車をかける「電気をなるべく買わない暮らし」実現へ
近年は「売電単価の減少」「電気代の高騰」で多くの家庭が情報に頭を悩ませているでしょう。売電単価が減少している・電気代が高騰している「今」だからこそ実は太陽光発電設備を導入するいいタイミングなんです!詳しくはこちらのコラムで『太陽光発電設備』についてまとめておりますので是非併せてご覧くだあい。
【太陽光/電気代/値上げ】電気代高騰で太陽光発電設置を考えるのは実際どうなの??
国からの補助金がある
ZEH(ゼロエネ住宅)を建てると国からの補助金がもらえるケースがあります。「地域型住宅グリーン化事業」「子育てエコホーム支援事業」などなど。補助金額など詳しく知りたい方はこちらのコラムをご参照ください。
【Ⅱ期更新/住宅補助金】令和5年度地域型住宅グリーン化事業 最大補助金140万円!
【最新/新築最大100万円/補助金】子育てエコホーム支援事業とは?対象条件は?いつから申請可能?
まとめ
ZEHを建てる際、断熱性能・一次エネルギー・太陽光発電設備等、一般的な住宅と比べ初期投資が高額になってしまうのは大きなデメリットともいえるでしょう。また、間取りの制限や屋根の向きなど、デザイン面で制限もでてくることもデメリットですね。ただ長期的視点でのランニングコスト削減は近年の『値上がり』の影響も相まって、特に大きなメリットになると感じます。それに加え国から『ZEH』の補助金制度も充実しております。地域工務店であれば、その地域の特色にあった提案や身近なご相談もしやすいでしょう。いえすたいるの工務店様の相談会や見学会などを通して、是非ご検討してみてください!
いえすたいる編集部
KAKUTO
最近は「洋服(特に裏原系)」と「kpop」にハマっています! 息抜きにする「読書(主にミステリ小説)」もちょっとしたマイブームです。 これから家を建てる皆様へ、少しでもお役に立てる情報発信を 私自身も日々勉強しながら更新してます!